PGAツアー第24戦 RBCヘリテージ
ハーバータウンGL(サウスカロライナ州)
優勝賞金120万6000ドル(約1億3000万円)
前週行われたマスターズでは、23位の好成績でフィニッシュした小平智が好調をキープしながら挑んだ「RBCヘリテージ」で、日本人男子で米ツアー5人目となる優勝を挙げました。
今大会は、1969年の第1回大会から数えて50回目にあたる節目の大会になり、過去5年間では逆転優勝で勝負が決まり、今大会も最終日の平均風速8mm/sの強風など接戦が予想され、最終組を回る、2017年に第5のメジャーとされる「ザ・プレーヤーズ選手権」を制したキム・シウー(韓国)と、同大会で2位になったイアン・ポールター(イングランド)との因縁の戦いが注目されていました。
最終組の5組前でラウンドした12位スタートの小平智が、7バーディ、2ボギーの「66」で、通算12アンダーで先にホールアウトし、後半に崩れたキムに並び、プレーオフ3ホール目に7.5mのバーディパットを沈め、米ツアー初優勝をつかみとった。
小平智
小平智(28) | |||
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元レッスンプロの父の影響でゴルフを始め、日本ジュニア2位、日本アマ2位、関東アマ優勝などなど輝かしい実績で、ナショナルメンバーにも選ばれ、チャレンジツアー(下部ツアー)制覇をしプロ転向。
2013年、国内メジャー「日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills」でツアー初勝利し、2015年の「日本オープン」でメジャー2勝目を挙げ、2018年国内男子&アジアンツアー「SMBCシンガポールオープン」では2位フィニッシュなど実績も高く、持ち味の飛距離と正確性を活かした、攻めのゴルフで爆発力があるプレーヤー。
2017年3月に、元賞金女王の古閑美保と結婚を発表。
米国 1勝
国内 5勝
2018年世界ランク 27位
2018年賞金ランク 2位
2018/4/16現在
小平智 RBCヘリテージ2018優勝セッテイング
2014年からプロギアと用具契約を結び、ウェアは所属先であるアドミラルを着用しています。
小平智 クラブセッテイング | |||
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1W | プロギア RS-F Prototype(10.5°) シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD クアトロテック75X 44.25インチ |
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3W | テーラーメイド M2 2017(14.5°) シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD クアトロテック75X |
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5W | プロギア iD nabla black(18°) シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD クアトロテック75X |
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3UT | プロギア iD nabla RS TOUR IU(#3 20°) シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD HY-105TX |
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4I~PW | プロギア TUNE 01 CB シャフト:トゥルーテンパー Dynamic Gold Tour Issue X100 |
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ウエッジ | プロギア iD nabla RS TOUR Prototype(52°) フォーティーン RM22(60°) シャフト:トゥルーテンパー Dynamic Gold Tour Issue |
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パター | スコッティキャメロン スタジオ・セレクト ニューポート2 Prototype グリップ:スコッティキャメロン Pistol |
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ボール | タイトリスト Pro V1x |
小平智 RBCヘリテージ使用ドライバー
プロギア RS-F Prototype(10.5°) シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD クアトロテック75X 44.25インチ |
小平選手の使用するドライバーは、プロギア「RS-F-Prototype」
2016年8月より販売開始された「RS-F」ドライバーが、R&Aルールズリミテッドから不適合裁定(反発規制ルールに不適合)を受け、競技での使用ができなくなりました。
「RS-F」ドライバーを購入した方が、メーカーから無償で交換してもらう代替えヘッドが「RS-F-Prototype」になり、小平選手のヘッドと全く同じではありませんが、市販されていない製品です。
小平選手の使用するシャフトは、2007年に発売されたグラファイトデザイン「QUATTROTECH」を長く使用し、手元側が硬く先端部がしなり、全体のしなりを抑えながらキレ味のある弾きでフェード系の方と相性がよく、安定感の高いバランスのよさが今でも人気のシャフトです。
発売当初はエメラルドグリーンとホワイトのカラーリングでしたが、2016年3月に濃い目のカラーで発売になっています。
小平智 RBCヘリテージ使用フェアウェイウッド
テーラーメイド M2 2017(14.5°) シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD クアトロテック75X |
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プロギア iD nabla black(18°) シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD クアトロテック75X |
5Wに使用するヘッドは、2012年7月に発売されたプロギア「iD nabla BLACK FW」を使用。
ボディはステンレス(SUS630)、クラウンはカーボンにフェース、フェースは反発性に優れたマレージング鋼(475板材)を採用した低重心ヘッドに、プロギア独自の技術でたわみエリアの最大化も計算されたヘッド。
「iD nabla BLACK FW」は、パワーヒッター向けの製品になりますが、アベレージヒッターの方は、やさしく上がるシャローヘッド「iD nabla X FW」も発売され、2012年のモデルの為、新品購入はできませんが中古市場では、1万円を切る価格から販売されていますので、相性のよいヘッドとシャフトが見つかれば、コスパの高いFWになります。
小平智 RBCヘリテージ使用UT&アイアン
プロギア iD nabla RS TOUR IU(#3 20°) シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD HY-105TX |
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プロギア TUNE 01 CB シャフト:トゥルーテンパー Dynamic Gold Tour Issue X100 |
小平選手の使用するユーティリティーとアイアンは、ヘッドパーツ専用シリーズ「PRGR TUNE(プロギア・チューン)」になり、一般販売は全国のゴルフ専門店・工房約100店舗で開始されています。
タングステンウエイトを埋め込んだ中空構造のユーティリティーは、とくに構えやすさと操作性に優れ、アイアンからのつながりを重視しながら、柔らかい打感と弾道の上がりやすさを求める方におすすめで、中古市場で入手可能になっています。
アイアンは3タイプ発売され、高い操作性のマッスルバック「TUNE 01 MB」に、やさしさと飛距離を重視したキャビティ「TUNE 02 CBアイアン」、小平選手の使用する操作性とやさしさを併せもつ2つの中間モデル「TUNE 01 CBアイアン」がラインナップ。
カスタム専用の為、ネットでの購入はできませんが、たまに中古市場でも流通しているアイアンです。
小平智 RBCヘリテージ使用ウエッジ
プロギア iD nabla RS TOUR Prototype(52°) フォーティーン RM22(60°) シャフト:トゥルーテンパー Dynamic Gold Tour Issue |
小平智 RBCヘリテージ使用パター
スコッティキャメロン スタジオ・セレクト ニューポート2 Prototype グリップ:スコッティキャメロン Pistol |
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ボール | タイトリスト Pro V1x |
小平選手専用のスコッティキャメロン「スタジオ・セレクト ニューポート2 Prototype」は、市販モデルとは異なる角ばったフォルムで、交換式のウエィトではなく埋め込み型になり、ソールの刻印がない渋い仕上がりになっています。
現在市販モデルで発売されている「スタジオ・セレクト ニューポート2」は、「SIGHT(ルックス)」「SOUND(サウンド)」「SOLE(ソール)」をコンセプトに、伝統的な高級感のある美しいフォルムはそのままに、さらに進化したニューポート2が2018年3月31日から発売されています。
「スタジオ・セレクト ニューポート2」は、ヘッドの塗装や文字カラーがカスタムされた商品も発売され、こちらは比較的手が届く価格で発売され、ツアー用に製造された「ニューポート2」は、おどろく価格の物から「ちょっと購入してみようかな?」と思える幅広い価格帯で発売されていますので、ツアーの緊張感をほんの少しでも味わって見たい方は楽しいと思いますが、取り扱いは傷がつかないように慎重に。
オークションサイトでの購入は非推奨です。
※ツアーパターも含まれています。
「スタジオ・セレクト ニューポート2」をお探しの方は、価格順を「安い」方から絞り込むと探しやすいです。
2018年は転機の年!負けない強さでがんばってもらいたい!
現在、アメリカPGAツアーのシード権を持つ日本人は松山英樹選手のみでしたが、今回の小平智選手が優勝したことで、2019-20年シーズンまでの約2年半のシード権、来年のマスターズ出場も確定しました。
元々、海外志向が強いとされる小平選手でしたが、一気にその夢が現実になり、応援するファンの方もうれしい限りだと思います。
さらに、PGAツアー15試合目で優勝を決めたのは日本人最速になり、秘めた爆発力は松山英樹選手と同様、頼もしい活躍を見せてくれる存在になってくれるはずです。
今後、拠点がアメリカに移動すると思いますが、用具の問題、生活環境の問題など多々あるでしょうが、体をこわさず「負けない強さ」で乗り越えてもらい、2勝目の報告を期待しています。
PGAツアー日本人初優勝
小平智 15試合 2018年 RBCヘリテージ
松山英樹 26試合 2014年 メモリアルトーナメント
青木功 61試合 1983年 ハワイアンオープン
丸山茂樹 69試合 2001年 グレーター・ミルウォーキー・オープン
今田竜二 108試合 2008年 AT&Tクラシック
PHOTO:WRX