PGA選手の使用率が高く、国内女子ツアーにおいても使用率1位の『フジクラシャフト』
アマゴルファーさんも、気になるシャフトとしてチェックしてる方が多い人気のシャフトメーカーです。
人気アイテムのことはいち早く勉強して、周りの”一般”ゴルファーとの会話にサラリと使うためにも、むずかしい事はヌキにして3分でザックリわかる『フジクラシャフト』をご紹介。
フジクラシャフトとは?
日本で最初にゴム引布(ゴムを布に貼り合せたゴムと布織物の複合材料)を開発し、工業用ゴム製品や電気絶縁材料など、市場に流通している多くの商品にも受け継がれています。2019年4月1日より「藤倉コンポジット株式会社」に社名変更され、スポーツ事業の中に『フジクラシャフト』があります。
1973年カーボンシャフトの開発を開始。1980年代はリシャフトブームの火付け役として人気になり、1990年代「「スピーダー」シリーズが圧倒的な加速感と飛距離性能で話題となり爆発的ヒットに。
国内女子ツアー、USPGAツアーで人気のシャフトメーカーです。
国内女子ツアー使用率1位!
2015年LPGA主なフジクラシャフト使用プロ | |
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申ジエ | Speeder EVOLUTION 569 |
藤田光里 | Speeder EVOLUTION 569 |
菊地絵理香 | Motore Speeder 569 |
原江里菜 | Motore Speeder 569 |
馬場ゆかり | Motore Speeder 569 |
森田理香子 | Motore Speeder 661 |
李知姫 | ROMBAX TYPE-S |
黄アルム | ROMBAX プレミアム |
金ナリ | ROMBAX プラチナ 55 |
堀奈津佳 | 藤倉プロトタイプ |
※2015年6月現在。当サイト調べ。
賞金ランク60位までのスペック。
2017年LPGA賞金ランク上位 フジクラシャフト使用プロ | ||
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3位 | テレサ・ルー | Motore Speeder569 S 46インチ(2013年モデル) |
5位 | 申ジエ | Speeder EVOLUTION 569 S 44.75インチ |
19位 | 藤本麻子 | Speeder EVOLUTION-Ⅲ 569 R 45インチ |
21位 | 堀琴音 | Speeder EVOLUTION 569 S 45.75インチ |
24位 | 菊地絵理香 | Speeder EVOLUTION-3 569 S 45インチ |
25位 | 吉田弓美子 | Speeder EVOLUTION-2 569 S 45インチ |
26位 | 岡山絵里 | Speeder EVOLUTION-2 661 S 45インチ |
30位 | 福田真未 | Speeder EVOLUTION-4 569 S 45インチ |
※当サイト調べ。
賞金ランク30位までのスペック。
2018年LPGA賞金ランク上位 フジクラシャフト使用プロ | ||
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2位 | 申ジエ | Speeder EVOLUTION 569 S 44.75インチ |
6位 | 黄アルム | Speeder EVOLUTION-4 569 SR 45.5インチ |
7位 | 菊地絵理香 | Speeder EVOLUTION-4 569 SR |
10位 | 岡山絵里 | Speeder EVOLUTION-2 661 S 45インチ |
11位 | 松田鈴英 | Speeder EVOLUTION-4 569 S 45.5インチ |
12位 | 永峰咲希 | Speeder EVOLUTION-4 661 S 45.75インチ |
20位 | 福田真未 | Speeder EVOLUTION-4 569 SR |
30位 | 酒井美紀 | Speeder EVOLUTION-3 661 SR 45.5インチ |
※当サイト調べ。
賞金ランク30位までのスペック。
2019年LPGA賞金ランク上位 フジクラシャフト使用プロ | ||
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2位 | 渋野日向子 | Speeder EVOLUTION-6 569 SR 44.75インチ |
3位 | 申ジエ | Speeder EVOLUTION-4 569 S 44.75インチ |
4位 | ペ・ソンウ | Speeder EVOLUTION-6 569 R |
6位 | 河本結 | Speeder EVOLUTION-4 569 S 45インチ |
7位 | 穴井詩 | TENSEI CK PRO オレンジ 60S 45.25インチ |
12位 | 岡山絵里 | Speeder EVOLUTION-2 661 S |
17位 | 成田美寿々 | TENSEI CK PRO オレンジ 50S |
19位 | 高橋彩華 | Speeder EVOLUTION-4 569 S45.5インチ |
※当サイト調べ。
賞金ランク20位までのスペック。
2015年までは「EVOLUTION」「Motore」「ROMBAX」と、シリーズが分散されていましたが、「Motore」「ROMBAX」が廃番になり、2016年以降はさまざまな特徴がラインナップされた「SPEEDER EVOLUTION」シリーズの使用率が高まってます。
フジクラ ドライバー用シャフトマップ
※エボ2以降~リシャフト用シャフト。
※当サイトの試打基準で作成しています。
「より遠くへ、ハジキ、飛ばす」をコンセプトに掲げ、弾き系シャフトの代名詞『Speeder』。
2014年に発売された「EVOLUTION」シリーズは、『Speeder』の核となるシリーズになり純正カスタムにラインナップされる事が多く、リシャフト用シャフトとして超高速シャフト「DAYTONA」、パワーを余すことなく引き出す「TR」、Speederの振り心地はそのままに短尺仕様でミート率を向上させた「SLK」、他にも軽量シャフト「Air Speeder」など個性的なラインナップを充実させています。
Speeder EVOLUTION
ツアープロの使用率が高く、市販モデルに標準カスタムとして装着されている大人気シャフト『Speeder EVOLUTION』シリーズ。
これまで発売されていた「Speeder」シリーズの弾き感をさらに追求し、2014年発売の初代「Speeder EVOLUTION」から現在は6代目が発売され、それぞれ異なる弾きで飛距離性能の高さが魅力のシャフトです。
【生産完了】走る先端と鋭い弾き感 Speeder EVOLUTION
Speeder EVOLUTION | |
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これまでの「高打ち出し→スピン増」という常識をくつがえし、「高打ち出し、低スピン」を実現させ圧倒的ハジキと安定感のある振りを両立した、飛ぶシャフトの最高峰『Speeder EVOLUTION』



先中調子の先端側が「柔」の表現になりますが、グニャグニャする柔らかいしなりではなく、全体の剛性が高い中にスピーディーなしなり戻りをする先端で、強い弾き感でしっかりと叩ける特徴があります。
手元のしなりは硬めで、動きすぎない硬めの中間部からシャキッとスピーディーに大きくしなり戻る先端の動きが特徴で、ボールのつかまりがよい高弾道を狙いやすいシャフトです。
トップでタメをしっかり作れる方で切り返しが早い方と相性がよく、軽く振っても飛距離性能の高さが魅力ですが、叩くヒッター系の方が打つとやや弾道がバラける所もあり、インパクトゾーンから加速させ振り抜くスインガータイプは好印象のシャフト。
試打スペック
使用ヘッド/ナイキ ヴェイパースピード
SPD-661-EVO(S)45inch
H.S/43m/s
H.S/45m/s
フジクラ Speeder EVOLUTION 装着クラブ
※USモデルはSPEEDER57のように数字が2ケタ。
※新品ヘッドはほぼ完売で中古の購入がお得です。

【生産完了】ストレート系 剛性の高い力強い弾き感 Speeder EVOLUTIONⅡ
Speeder EVOLUTION 2 | |
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東レにより開発された高強度高弾性カーボン「T1100G」、極限まで剛性を高め最大級の加速感とインパクトの強さで、高いボール初速を実現する「超高弾性90tカーボン」など、EVO1の弾きを受け継いでいます。
インパクトで長くボールを押せ、分厚い当たりを実現した『Speeder EVOLUTION 2』



シャープな動きのエボ1と比較して、エボ2はシャフト全体の剛性が高く、大きくしなりながら先端の動きをおさえ、パワフルな弾き感と粘り感でタイミングよくしっかり叩ける特徴があります。
エボ2から採用されたグリップ下に金属をコンポジットする「MCT」は、エボ1よりもスイング中に手元が浮いてしまう動きが抑制され、カウンターバランス(手元側の重み)の効果でヘッドをインパクトゾーンで長く押せ、分厚いインパクトを実現しやすくなっています。
「MCT」の感覚は、トップから力まず何度も軽く素振りすると、グリップ側の重さを感じインパクトゾーンで手元が安定してくるのが分かります。
トップからダウンスイングにかけて、コックのタメをしっかり作る方やリストターンを意識してスイングする方と相性がよく、しっかり叩いても方向性を安定させながら、さらに振りきることで飛距離性能を高めやすいシャフトです。
剛性が高いシャフトなので、H.S/43m/s辺りで叩いただけでは飛距離が伸ばしづらい印象があり、「SPD-661-EVO2(SR)」や「SPD-569-EVO2(S)」なども検討してみるのもアリかと思います。
試打スペック
使用ヘッド/タイトリスト913/D2,D3
SPD-661-EVO2(S)44.75inch
H.S/43m/s
H.S/45m/s
【生産完了】1と2の良いとこ取りの振りやすさ Speeder EVOLUTIONⅢ
Speeder EVOLUTION 3 | |
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「MCT(金属コンポジット)」や「T1100G」「超高弾性90tカーボン」など、エボ2の流れを引き継ぎながら、青エボ以上の弾き感を追求しながら、過敏な動きを制御して安定感のある動きが特徴です。



Speeder EVOLUTION 3 特徴 | ||||||
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手元の剛性はやや高めですが「エボ1」「エボ2」よりもなめらかな動きがあり、タメを作る方はリストターンで強く弾け、切り返しであまりタメを作らない方やトップからの切り返しがゆっくりな方も、中間部がゆったりと動く感覚からインパクトゾーンで先端が一気に加速していくので、タイミングを合わせながらシャフトの加速に合わせて弾き打つと、ドロー系高弾道で飛距離性能を求めやすい特徴があります。
弾き系のつかまるシャフトを探すオールラウンダーの方におすすめです。
試打スペック:使用ヘッド/テーラーメイド M2
SPD-661-EVO3(S)
H.S/43m/s
H.S/45m/s
歴代スピーダーの中でもっとも叩ける Speeder EVOLUTION Ⅳ
Speeder EVOLUTION 4 | |
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「MCT」:手元の動きを安定。
「超高弾性90tカーボン」:ボール初速と加速感を最大化。
「パイロフィルMR70」:叩けるフィーリング。
「RC20%プレプレグ」:ムダな動きを排除し、よりしなやかなしなり戻り。



Speeder EVOLUTION 4 特徴 | ||||||
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「エボ2」よりも中間部のしなりを感じやすく、ムダな動きがない全体的にシャッキとスピード感があるクセのないシャフトです。
切り返しからは手元から中間にかけて小さくしなり、インパクトゾーンでは先端の弾き感に合わせて、タイミングよく強く叩きながらボールを押し込む動きで打つと、つかまりのよいぶっ飛び中弾道ボールがでやすいすが、HS45m/sで「661-S」のスペックですとややハード目で、しなりをしっかり感じやすいシャフトではありません。
歴代EVOLUTIONシリーズの中ではいちばんクセがなく、飛距離性能と方向性も高いシャフトで、タメを作りインパクトでしっかり叩きながら振り抜きたい方と相性がよく、パワーヒッターの方はもちろん、平均的なH.Sでドライバーが安定しない方は「軽・硬シャフト」を試しやすい仕上がりになっています。
剛性は高めですが、素直な挙動とほどよいつかまりのよさがあるので、左を警戒するフェードヒッターもよいイメージで攻めやすいシャフト。
試打スペック:使用ヘッド/キャロウェイ GBB エピック
SPD-661-EVO4(S)45inch
H.S/43m/s
H.S/45m/s
初代青エボの後継モデル Speeder EVOLUTION V
スカイブルーのSpeeder EVOLUTION V
Speeder EVOLUTION 5 | |
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「エボ2」以降採用されている手元の動きを安定させる「MCT」、エボ2、エボ3に採用され加速感と弾き感を実現する東レ社製「T1100G」素材、エボ4で採用されている低樹脂カーボンシート「RC20%プレプレグ」など、これまでのエボリューションの技術が凝縮され、動きのムダをなくし素直なしなり戻りが特徴です。
「MCT」:手元の動きを安定。
「超高弾性90tカーボン」:ボール初速と加速感を最大化。
「T1100G」:加速感と弾きを最大化。
「RC20%プレプレグ」:ムダな動きを排除し、よりしなやかなしなり戻り。



Speeder EVOLUTION 5 特徴 | ||||||
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圧倒的な弾き感が特徴の初代「青エボ」は、シャフトを一気に走らせ過ぎるとタイミングが合わせづらかったり、弾道がバラける所もありましたが、「エボ5」は青エボの弾き感に暴れない安定感がプラスされ、走りすぎないスピーディーな動きと素直な振り抜きやすさが特徴です。
切り返しからは手元側が硬く中間部が小さくしなり、インパクトゾーンにかけて中間から先端へのスピード感が増し、張りのある素直なしなり戻りとタイミングの合わせやすさは、初代「青エボ」からの進化を感じられます。
「エボ4」よりも手元側/中間部が硬めですが先端の走りは良く、コックのタメをしっかり作る方や切り返しが早い方におすすめで、ボールをもうひと押しする感覚で打つと、打ち出しの高い低スピン系の弾道が打ちやすく、ドロー/フェードと方向性も出しやすいシャフトです。
H.S/43m/s辺りでもしなりを感じられますが、剛性が高いのでちょっとハードな印象もあり、スイングが確立してる方はワンスペック落として、軽めに速く振ってみるとよい結果が求められそうです。
試打スペック:使用ヘッド/キャロウェイ GBB エピック FLASH
SPD-661-EVO5(S)
H.S/43m/s
H.S/45m/s
EVO4ベースの叩けるシャフト Speeder EVOLUTION Ⅵ
Speeder EVOLUTION 6 | |
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「エボ2」以降採用されている手元の動きを安定させる「MCT」が装備され、インパクト時のブレと弾き感を向上させる新素材「超高弾性70t」、叩けるフィーリングを実現する「“パイロフィル”MR70」など、エネルギーロスを極限まで抑え、しっかりパワーをだせるシャフトです。
今モデルは30g台の重量帯もラインナップされ、女性やシニアの方まで幅広い方のカスタムニーズに応えてます。



Speeder EVOLUTION 6 特徴 | ||||||
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これまでのスピーダーシリーズと比較しても一味違うしなり感があり、全体的に硬めの剛性ですが中間部はハリのある大きなしなりを感じやすく、インパクトゾーンで鋭く加速するスピーダーらしさもあり、「エボ4」よりも手元側/中間部がやや柔らかく、少しマッタリめに動くタイミングを合わせやすいシャフトです。
先端剛性は高いので叩いても安定した弾道で、左のミスも出づらくヘッドの位置も分かりやすいので、先端の加速感をつかんで叩けるようになれば、初速もどんどん上がり飛距離性能を求められ、最近の低重心/深重心ヘッドの特性を活かしやすい特徴があります。
569-S/661-Sを試打した感じでは、50g台は剛性は高めながらしなり感もあり、ヘッドスピードが43m/s辺りの方でつかまるイメージでしたら569がおすすめです。661になると他社のXまではいきませんが、そこそこに剛性感が上がりある程度パワーも必要になってきますので、661以上のスペックは重量帯とフレックスは慎重に選んだ方がよさそうです。
試打スペック:使用ヘッド/PING G410
SPD-569(S)、SPD-661(S) 45inch
H.S/43m/s
H.S/45m/s
奇数モデルと偶数モデルの性格をチェック
強い弾き感と飛距離性能の高さで人気のシャフト『Speeder EVOLUTION(エボリューション)』
これまで発売された6モデル(エボ1/エボ2/エボ3は廃番)は、奇数モデル(エボ1/エボ2/エボ3)は先中調子で、偶数モデル(エボ2/エボ4/エボ6)が中調子(中~元)と性格が分かれているのも特徴です。
『Speeder EVOLUTION(エボリューション)』が気になる方は、奇数モデルと偶数モデルのどちらが合うかをチェックして、その中から自分に合うフィーリングを絞り込むのがおすすめです。
Speeder EVOLUTION 奇数モデル

調子:先中調子
弾道:高弾道ストレート~ドロー系
振動数
569-S:248cpm
661-S:261cpm

調子:先中調子
弾道:中~やや高弾道 ストレート~ややドロー系
振動数
569-S:252cpm
661-S:265cpm

調子:先中調子
弾道:中~高弾道 ストレート~ドロー系
振動数
569-S:252cpm
661-S:264cpm
・当サイト調べ。振動数が大きいほど硬くなりますが、長さによっても異なるので参考数値としてご覧ください。
Speeder EVOLUTION 偶数モデル

調子:中調子
弾道:中弾道ストレート ニュートラル
振動数
569-S:250cpm
661-S:266cpm

調子:中調子
弾道:中高弾道 ストレート~フェード系
振動数
569-S:254cpm
661-S:265cpm

調子:中調子
弾道:中高弾道 ストレート~ややフェード系
振動数
569-S:255cpm
661-S:267cpm
・当サイト調べ。振動数が大きいほど硬くなりますが、長さによっても異なるので参考数値としてご覧ください。
『Speeder EVOLUTION(エボリューション)』シリーズは、最近の低スピンヘッドと相性がよく、大きな飛距離を期待できるシャフトです。
当サイトでも、実際のコースで弾道の確認や計測などを行いましたが、まさに「ぶっ飛ぶ」と言う言葉にピッタリのシャフトで、硬めの手元が好みの方におすすめです。
全体的にほどよくボールをつかまえてくれるので、どの『EVOLUTION』にするかはヘッドの特性をイメージしながら楽しんで選び、大きな飛距離を武器にしていただけたらと思います。
・当サイトの試打テストによるものです。