2014/01に発売された、ぶっ飛びドライバー『X2 HOT』の後継モデルとして、2015年2月に発売された『XR』
やさしくロースピンボールで飛ばせる『XR』は、ツアープロも使用し話題にりましたが、『XR』の次期モデル『XR16』が、2016/02/19に発売されました。
手元にテスト用「XR 16」と、シャフトにフジクラ「Speeder EVOLUTIONⅡ」の組み合わせが届きましたので、早速、試打してきました。
XR16 圧倒的なスピードが、やさしさを手に入れた。
『XR16』の開発コンセプトは、「圧倒的なスピードが、やさしさを手に入れた」
ボーイング社とのパートナーシップにより、さらに「空力性能」を極めたヘッド形状が最大の特徴です。
その「空力性能」とは?
XR16 テクノロジー
空気抵抗を抑えたヘッドシェイプとNEW スピード・ステップ・クラウン

前モデル『XR』
「スピード・ステップ・クラウン」
スイング時の空気抵抗を軽減し、スイングスピードを向上。

新モデル『XR 16』
「NEW スピード・ステップ・クラウン」
スピード・ステップ・クラウンのサイズ、位置ともに再設計することで、前作を超える空力性能を搭載。
ボーイング社と再設計した「NEW スピード・ステップ・クラウン」は、サイズや位置が変わりシャープなイメージがあります。従来モデルと比較すると、クラウン部30%、ヘッド部10%、空気抵抗が低減され、よりヘッドスピードを高めることができるようです。
次世代R・MOTOフェース

前モデル『XR』
「R・MOTOフェース 」
Callaway 史上最速フェース。
リブ構造により、フェースを軽量化し、高反発エリアを拡大

新モデル『XR16』
「次世代R・MOTOフェース」
フェースをさらに薄肉化。前作に比べ約9g軽量化。高初速エリアを拡大。
前モデル『XR』も薄いと言われてましたが、この1年でさらに薄くなったようです。
低重心
前モデル『XR』は、X2 HOTよりも約17%低重心化されましたが、『XR16』は、前モデルよりさらに、約15%低重心化されました。
来期はどれだけ低重心になるのか分かりませんが、かなりの低重心モデルなのが分かります。慣性モーメントも10%上がり、やさしさも向上したようです。
「空力性能」でヘッドスピードを上げ、薄いフェースで「高初速エリアを拡大」し、低重心と慣性モーメントを上げ「高弾道とやさしさ」があるドライバー『XR16』
XR16試打 構えやすさ
『XR16』のヘッドサイズは460cc。
やや青みがかったつや消しブラックで、引き締まったイメージよりも膨張して見える感じですが、洋ナシ型ヘッドが構えやすくしています。
私は、460ccで小さく見えるヘッドが好みですが、試打に同行した「MTくん」は、「全く気にならないし、むしろ良い」と、大きいヘッドが好みの人や、安心感がほしい人は、安心し過ぎるほど大きく見えるヘッドのようです。
XR16+Speeder EVOLUTIONⅡ
『XR16』は、純正カスタムシャフトで「SPEEDER Evolution II 569 (S)」のラインナップがあります。
60g台661のラインナップがないのは残念ですが、スペックはこんな感じです。
XR16+Speeder 569 EVOLITION II (S) | |
ロフト | 9° |
バランス | D2 |
クラブ重さ | 約306g |
シャフト重さ | 約59.5g |
シャフト調子 | 中調子 |
軽く素振りしたイメージは、2人とも「50g台は軽いな?」と感じるイメージですが、振り心地が非常に良く、軽いシャフトと「空力性能」のおかげか?インパクトゾーンでヘッドが加速して、素振りだけでもヘッドスピードが上がってるのを体感できます。
アドレスした時に、大きな「SPEEDER」の文字が、正面から見えてカッコよいです。
【弾き系】Speeder 569 EVOLITION II (S) | |
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しなりポイント | |
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特徴 | |
EVOLUTIONの後継EVOLUTION 2。 シャフトの剛性が強くなり、強い弾き感と分厚いインパクトで、安定性や方向性を重視したい人におすすめです。 |
XR16+569 EVOLITION II 弾道
「空力特性」が最大の特徴の『XR16』
クラウン上部の「NEW スピード・ステップ・クラウン」だけでなく、ソールも空気の流れを良くする構造になっています。
まず、2人ともいつもの打ち方で打ってみると、全てつかまり過ぎの強い低弾道のフックボールで、230y先のネットに直撃。ボール初速かなり上がり、右には全然行かないので、つかまりが良いのは分かりますが、軽くてタイミングが合わず、あれっ?という感じです。
次に、ダウンスイングはゆっくり振る事を意識しながら、シャフトの手元側をしならせる感覚で、タイミングよくしっかり体重を乗せ、インパクトを強く叩いて打ってみると、飛距離の出る高弾道のかなり強いドローボールがでました。
2人とも、ゆっくり、強めのインパクトで「ここまで強い弾道で飛ぶの?」と言うくらい「ぶっ飛び」を体感できましたが、軽いシャフトがさらに加速するので、抑え気味のゆっくりスイングを、コースで出来るか?の不安があります。
ヘッドは非常にやさしく、しっかりミートする事ができれば、オートマチックにボールをつかまえてくれ、当たりが薄くても、直進性の高いボールが出やすいので、ミスヒットに強いヘッドのようです。
インパクトから、ボール2,3個分押し出すイメージで打つと、安定度が増しドライバーが上手くなった感覚さえあります。
打音は、響き過ぎない高めの金属音で、打感は薄いフェースが高反発してるのがよく分かる弾き感があり、やや柔らかめの打感で、カチカチの感じはありません。
どうする?XR16 飛びを体感するにはシャフトがポイント!
同行した「MTくん」は、安定した弾道と、ゆっくり振っても、これでもかと思うほどの強弾道が気に入り、ヘッドは『XR16』をチョイスする予定で、問題はシャフト。
「いつものスイングで、この弾道が欲しい」と言う、「MTくん」は「弾き系シャフト」がお気に入り。
『XR』の純正カスタムシャフトのラインナップは3種類。
XR16 カスタムシャフト | |||
クラブ重さ | シャフト重さ | バランス | |
Tour AD GP-6 S |
約314g | 66g | D2 |
しなり戻りのスピードがやや遅めなので、ダウンスイングのスピードが速めで、硬めの先端でしっかり打ち込むタイプの人。 ストレート、フェード系の人。 |
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Tour AD GP-5 S |
約305g | 57g | D1 |
GP-6では重く感じたり、先端のしなりを感じられなかった人。 | |||
Speeder569 EVOLITION II (S) |
約306g | 59.5 | D2 |
しなり戻りのスピードがやや速めで、スイングリズムがゆっくりめの人で、体の正面でしなり戻ってくるシャフトを待ちながら、しなり戻りを利用し強く叩ける人。 50gのシャフトで剛性がしっかりしたシャフトが好みの人。 |
「MTくん」は「グラファイトデザイン」のシャフトだとつかまりが悪く、GPは「粘り系」ということもありNG。
純正カスタムではなく、「特注カスタム」で『XR16+Speeder 661 EVOLUTION 2』の注文を予定して、開発コンセプト「圧倒的なスピードが、やさしさを手に入れた」を、手にするようです。
パワーに自信のない人や女性の方は、自分のスイングに合う純正カスタムで、『XR16』の特徴「空力性能」でヘッドスピードを上げ、ドライバーをラクにしながら、飛距離の出る強弾道を体感してみると、セカンドショットのクラブ選択が変わり、スコアも変わるかも?しれません。
シャフトの選択を間違わなければ、ヘッドはやさし過ぎるほどの、好印象のドライバーです。
何かと気になるXR16
PGAツアーでは世界ランク15位(2016/3現在)、ダニー・ウィレット選手が、1W,3W,5Wを『XR16』シャフト「三菱レイヨン Diamana W」を使用。
石川遼選手も今期の3Wは、『XR 16(15°)』を投入し、「打感が柔らかく、弾き感があり過ぎない感覚。コントロールがしやすい」とコメントしています。
振り抜きの良さとやさしさを考えると、FWを『XR』にするのも良いな?と、物欲に支配されます。
また、440ccの小ぶりなヘッドで、厚みのあるディープフェースで、叩きながら”操作性”を求める『XR16 PRO』も発売され気になる所です。
XRシリーズラインナップ | |
ドライバー | XR 16 |
XR 16 PRO | |
フェアウェイウッド | XR 16 |
XR 16 PRO | |
ユーティリティー | XR OS |
アイアン | XR OS |
数量限定になります。
苦手なクラブは、やさしい『XR』に替えてみると、良い結果がありそうな雰囲気をだしてる、”ぶっ飛びクラブ”です。
XR 16 ドライバー
※「特注カスタム」もありますので、シャフトの選択に気をつけてください。