今日からスコッティ・キャメロン博士①歴代主要シリーズから最新モデルを総チェック!

ゴルフギア選び

フェイスブックからお便りをいただきました。

スコッテ・キャメロンはどうですか?

ざっくり「スコッティ・キャメロン」について何かを知りたいようです。

一度は耳にしたことがある「スコッティ・キャメロン」というワード。ボンヤリしたイメージよりも、ゴルフ好きなアマゴルファーさんは周りの人に教えてあげることと、フツーのゴルファーさんにナメられないためにも「スコッティ・キャメロン」についての知識を暗記しておきたい所です。

今回は有名な“市販”シリーズをメインに“ざっくり”年代別でご紹介。一度使用したらもう手放せない「スコッティ・キャメロン」とは?

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ざっくりスコッティ・キャメロンとは?

photo-section1b

https://www.scottycameron.com/

スコッティ・キャメロンは、削り出しパターの第一人者でパター専門の職人。
・1997年以降のPGAツアー使用率第1位。
・2020年で58歳を迎えるダンディーな紳士。

1962年アメリカ カリフォルニア州生まれ
大学時代はゴルフ部に在籍。
1986年レイクック社に入社
クラブデザイン、生産、販売を学びます。

スコッティ・キャメロンの手がけるパターは、ミズノとのコラボにはじまり、ミズノと離れオリジナルの時期。今も続くタイトリストとのコラボ時代があります。

1991年

ミズノ M-100
m100-img_10081991年独立。ミズノM-100リリース。
1992年ジャックニクラウスがUSオープンで使用し話題に。
ミズノからはMシリーズとしてM-200/M-300/M-400とモデル1/モデル2がリリース。
M-100/M300は今でも打感の良さを絶賛する人が多いパター。
ミズノ M-100
※中古の市場在庫はかなり少ないモデルです。

HANDMADES

S. CAMERON HYBRID
HANDMADES1PGAツアーで名前が知られるようになり、ツアープロの要求に応えるハンドメイドパターを制作。
MILLED CROWN
crown初期、手作りパターは特徴的なマーク。王冠やSCMのロゴ、白のドットはスノー・ドットとよばれユニークな外観です。
DANCING CAMERON
danc刻印が様々な方向を向いてます。手作業のため均一に刻印することが難しいことから、独創的なデザインに仕上がってます。

1993~1994年

CGI CLASSICS CLASSIC1

CGI CLASSICS CLASSIC1
cgiclassic1993年にキャメロンゴルフインターナショナルによって製作されたクラシックシリーズの第一号。93年マスターズでベルンハルト・ランガーがクラシック1を使用し優勝。その後「ニューポート」モデルに名前が変更。
SCOTTSMAN 941
scottsmanクラシックシリーズと同様、キャメロンパターの原型になるスコッツマンシリーズ。
LIMITED RUNS CLASSIC1 AMF
limed_amfclassic1_9394_lgタイトリストとタイアップすることが決まったとき、支えてくれた仲間にクラシックシリーズ最後の作品として200本制作されたパター。

1995年 タイトリスト

CLASSICS NEWPORT
classic_newport1995年タイトリストと契約。93年のマスターズ優勝で有名になった最初のパターの1つ、クラシック1からインスピレーションを得ています。

※市場にあれば激レアな初期CLASSICS。

1996年 タイトリスト

CLASSICS
classic_newport_96_lg1996年クラシックシリーズ7機種をリリース。量産モデルを世界的に発売開始。

1997年 タイトリスト

TERYLLIUM
teryllium97年タイガー・ウッズがマスターズで「トレリウム」を使用し、優勝したのをきっかけに「トレリウム」が大人気に。フェース面に12種類の金属を配合させたトレリウムインサートをコンポジットさせたパター。
1997年タイガー・ウッズがマスターズ優勝時に使用していたパターが『トレリウム ニューポート TeI3』。パター市場においても、スコッティ・キャメロンにとってもターニングポイントとなる年。2019年に303ステンレスを使用した、限定モデルが発売になっています。

※トレリウムは”1”と”2”が発売され、”1”は市場在庫が少ないです。
※中古のため在庫状況は常に変動してます。

スコッティキャメロン トレリウム
※市場にあれば激レアな名器。2019年発売の限定モデルも完売間近です。
teryllium

1998年 タイトリスト

OILCAN CLASSICS
1998年クラシックシリーズのオイルカン仕様にリニューアル。フェースに王冠マークが入る物もあります。
スコッティキャメロン オイルカン
※中古のため在庫状況は常に変動してますが、1万円前後から購入できるお手軽キャメロン。

1999年 タイトリスト

TERYLLIUM2
tt_newport_99_lg大人気の”トレリウム”から”トレリウムⅡ”へ。バックフェースにシリコンが埋め込まれ、インパクト後の振動を防止させ、スムーズなフォローを可能にしています。
PRO PLATINUM
この時代のタイガーウッズは「プロ・プラチナム/ニューポート・ミッドスラント」を使用し売れた商品。市販のシリーズで初めてメッキが使われ、しっかりとした打感が特徴。国内では6種類のヘッドが発売。
スコッティキャメロン プロ・プラチナム
※中古のため在庫状況は常に変動してます。

2000年 タイトリスト

MIL-SPEC
milspec耐久性に優れ、傷がつきにくいプロ・プロチナム仕上げ。スタンダードネックのニューポートタイプ・ヘッド。シャフトの長さによりヘッドの重さも変わるのが特徴。MIL-SPEC/33-ヘッド重量350g MIL-SPEC/34-ヘッド重量340g
スコッティキャメロン MIL-SPEC
※中古のため在庫状況は常に変動してます。
milspec

2001年 タイトリスト

STUDIO DESIGN
sd_2_01_lgクラシックデザインと削り出しのスタジオ・デザイン。トゥヒールバランスの4モデルが発売され、トゥが高くなったトップラインで方向性を高めています。この商品からロゴマークが一新され、グリーンフォークが付属。
スコッティキャメロン STUDIO DESIGN
※中古のため在庫状況は常に変動してます。

2002~2004年 タイトリスト

STUDIO STAINLESS
ss_newport耐久性に優れ精密な削り出しの「303ステンレス」を使用し、ソリッドなフィーリングと心地よい打音が特徴。ヘッドデザインは7種類発売され、プロ支給モデルにしか使われていなかった「ニューポート・ビーチヘッド」が市販に採用されています。後継モデル「スタジオスタイル」発売後も値を下げない人気モデル。2000年以降市販モデルの中での名器。
FUTURA
ヘッド重量をバックサイド75%、フェイスサイドに25%配分させ、シャフトをヘッドの重心位置に装着。最適な重量配分とシャフトバランスにより、正確でスムーズなテークバックを可能にし、T型のヘッド&フレーム形状でボールを正確にヒットしやすくしています。
RED-X/RED-X2
RedX_マレットの人気が高まりキャメロンからもリリース。マレットの理想的なストロークを可能にた「RED-X」と、ボールに対して正確なライ角とフェース角を確保しやすい、センターシャフトの「RED-X2」が発売されています。
スコッティキャメロン STUDIO STAINLESS
※中古のため在庫状況は常に変動してますが、2万円前後で価格もお手頃な名器。
ss_newport

2005~2007年 タイトリスト

STUDIO STYLE
ss_newport_05素材:303ステンレス・スチール。スタジオステンレスの後継。ミルドステンレス素材と精密なインサートテクノロジーを融合させ、フィーリングと打音を向上。2種類のボディとネックが組み合わされた、計4種類のヘッドデザインが発売されました。
DETOUR
インサイド・インのストロークラインを理想と考え開発された「デツアー」。ストローク・ラインに合わせボディをわん曲させたアークド・ボディを採用しています。センターシャフトの「デツアー2」も発売。
FUTURA PHANTOM
独自の重量配分を維持しデザインを縮小させ、パフォーマンスを最適化。メカニカルなイメージを軽減させセットアップを簡単にする、5本のサイトラインが入ったファントムマレット(ミッドベントシャフト/センターシャフト)も発売されています。
RED X3/RED X5
一体型完全削り出し製法と、アドレス時の光の反射をガードする、チャコールミスト仕上げと、アドレス時にフェースが閉じづらいソール設計で、引っかけにくい特徴があります。
スコッティキャメロン STUDIO STYLE
※在庫数も豊富で値段もお手ごろです。中古のため在庫状況は常に変動してます。

2008~2010年 タイトリスト

STUDIO SELECT
StudioSelect素材:303ソフトステンレス。ツアー用のパターにしか使われなかった赤色のドットを採用。ヒールとトゥに装着された、スイートエリアを拡大させる円形ソールウエイトが特徴で安定性を高めています。8種類のヘッドデザインが発売されました。
STUDIO SELECT KOMBI/KOMBI S
select_kombi素材:6061エアクラフト・アルミニウム。3点のウェイトと深い重心設定により、安定性と方向性、ソフトな打感が特徴。サイズを小さくし、素材に303ソフトステンレスを採用した「KOMBI S」もラインナップ。
CIRCA 62(サーカ62)
Circa1_B_LG素材:ソフトカーボンスチール。コンセプトは、“ビンテージ”。ソフトなタッチとトゥ部分を高くすることでトゥ・アップを防ぎ、スクエアなアドレスをしやすく、サビにくいチャコールミスト・メッキ仕上げを施しています。4種類のヘッドデザインが発売されました。
DETOUR NEWPORT 2
インサイド・インをストロークの基本に考案した「デツアー」に、「ニューポート」のヘッド形状を採用。ニューポートならではの構えやすさが特徴で、「ニューポート2.5」も発売。
スコッティキャメロン STUDIO SELECT
StudioSelect

2011年 タイトリスト

CALIFORNIA
California素材:303ソフトステンレス。よりソフトな打感と打音で、ソールには2つの円形ソールウエイトが装備。ビンテージ調のデザインで「デルマー」「ファストバック」「モントレー」「ソノマ」など、2段フランジで丸みのあるヘッドデザインを採用。
スコッティキャメロン CALIFORNIA
※2010~2011モデルは市場にあまり出回らない商品です。中古のため在庫状況は常に変動してます。

2012~2013年 タイトリスト

SELECT
2012_select素材:303ソフトステンレス。セレクトシリーズは世界最高のパターを作りたいというスコッティの願いが詰まった集大成。ツアープロが認める洗練されたブラックミスト仕上げのおすすめモデル。6種類のニューポートヘッドが発売されています。
CALIFORNIA
2012_us_californ素材:303ソフトステンレス。カリフォルニアシリーズのデルマーは最近のキャメロンパターで人気がある名機。
FUTURA X
FuturaX_SOLE_FINAL素材:6061 T6アルミニウム。2013年マスターズ優勝者、アダム・スコットが使用し話題となったパターが「FUTURA X」
スコッティキャメロン FUTURA X
※大型ヘッドが好みの方はフューチュラX。中古のため在庫状況は常に変動してます。

2014年 タイトリスト

SELECT
2014Select素材:303ソフトステンレス。ソールデザインの変更とグリップがやや太くなる。SELECTシリーズは成熟させたといえる伝統の形状。6種類のヘッドデザインが発売されています。
GOLO
GoLo3素材:303ソフトステンレス。抜群の安定感を生み出す、セレクトウエイト・テクノロジーが、手元のブレを防ぎスクエアなフォームでスムーズなストロークを実現。4種類(GoLo3、GoLo5、GoLoS5、GoLo7)のラインアップで、さまざまなサイズとネックからデザインを選べます。
スコッティキャメロン SELECT
※2010/2012年モデルが値頃感があります。

2016年 タイトリスト

SELECT 2016
ニューポート
ニューポート2
ニューポート2.5
マレット1
マレット2
ニューポート2ノッチバック

2016年3月発売。
素材・製法:フェース・ボディ:303ソフトステンレス

フェイス-ソールに採用した複合素材とボディを融合させ、優れたパフォーマンスとフィーリングを実現。美しい形状と仕上の外観に、ヒールとトゥに搭載したセレクトウエイトが、シャフトの長さと重さをマッチさせます。

ブレードタイプはシンプルに、マレットタイプはヘッドにマッチした十字サイトラインを施し、フェースを目標に対してスクエアに合わせやすくします。

スコッティキャメロン セレクトシリーズ2016

2017年 タイトリスト

SELECT 追加モデル
ニューポート3
2017年3月24日発売。
SELECT2016の追加モデル「セレクト ニューポート3」 洗練されたティアドロップ形状と、L字タイプのフローネックを特徴とするミッドマレット。
FUTURA 2017
Futura 5CB
クラシカルなモダンラウンドキャビティバックミッドマレット。
Futura 5MB
クラシカルなラウンドマッスルバックミッドマレット。
Futura 5W
鋭角的な形状のウィングバックマレット。
Futura 5S
ストレートセンターシャフトのバーバックマレット。
Futura 6M
フューチュラXとフューチュラX7Mのコンビネーションから誕生した高慣性モーメントマレット。
Futura 7M
バーバックデザイン高慣性モーメントマレット。

2018年 タイトリスト

SELECT 2018
ニューポート
ニューポート2
ニューポート2.5
ニューポート3
ファストバック
ファストバック1.5
ファストバック2
スクエアバック
ラグーナ
SELECTモデルの形状改良にあたり、エッジや角度など細部にこだわり、彫刻のように綿密な形状を作り上げています。フェースとボディの間に施されたバイブレーションダンピングシステムを30%拡張させ打音/打感を向上。新たにデザインした4ウェイバランスソールでは、安定してスクエアにセットアップしやすくなり、目標に対して構えやすさを実現しています。
スコッティキャメロン セレクトシリーズ2018

2019年 タイトリスト

TERYLLIUM T22 (限定発売)
ニューポート
ニューポート2
ファストバック1.5
タイガーウッズが画期的なトレリウムインサート「TeI3」パターで、メジャー優勝を果たしてから22年。2019年スコッティ・キャメロンから新たに『トレリウムT22』パターシリーズを現代に復刻。

モデル名に「T22 (22周年)」と名付けられ、「ニューポート」「ニューポート2」「ファストバック1.5」の3つのモデルがラインアップ。オリジナルと同様にソフトでソリッドな打感を忠実に再現させながら、最新テクノロジーを用いてアップグレードしています。ボールの重さを繊細に感じられる打感も特徴です。

スコッティキャメロン トレリウムT22
※価格オープン 国内モデル、USモデルが発売されています。

PHANTOM X
PHANTOM X 5
トップラインは、ネオンイエローが映える3つのミルドサイトドット。セットアップしやすく、フェースバランスに近い重心角を生む「シングルミッドベンド」を採用。
PHANTOM X 5.5
X 5のヘッドに「シングルショートベント」シャフトを採用。イン・トゥ・インストロークをしやすい特徴で、ブレードの操作性を兼ね備えた人気のネック。
PHANTOM X 6
引き締まったコンパクトなヘッドデザインで、フランジに2本の長いサイトライン、トップラインには3個のサイトドット。「シングルミッドベンド」を採用しています。
PHANTOM X 6STR
X 6のヘッドに「ストレート」シャフトを採用したモデル。オフセットのないヘッドタイプで、クリーンでシンプルな見え方がスムーズなセットアップを実現。
PHANTOM X 7
T型にデザインされた軽量6061エアクラフトアルミニウムボディと長い2本のサイトライン、3つのサイトドット、スクエアなセットアップを容易にしています。「シングルミッドベント」を採用。
PHANTOM X 7.5
X 7に「シングルショートベント」シャフトを採用。ストロークのアーク(フェース開閉)が大きくなるトゥフロー設計としたモデル。
PHANTOM X 8
フェースエッジからバックサイドまでつながる長いサイトライン、3つのサイトドットによってパッティングの集中力を高めます。「シングルミッドベント」シャフトを採用。
PHANTOM X 8.5
X 8を「シングルショートベント」シャフトとしたことにより、ストロークのアーク(フェース開閉)が大きくなるトゥフロー設計。
PHANTOM X 12
シリーズ中で最も高い慣性モーメントを実現。「シングルミッドベント」を採用。
6角形の基本ヘッド形状から着想し、軽量6061エアクラフトアルミニウムボディと303ソフトステンレスウイングを自由にコンビネーションさせ、これまでにない最も革新的なマレットパターラインで、5種類のヘッドがラインナップされた『PHANTOM X』。

軽量6061エアクラフトアルミニウムを、フェースボディ一体で精密に削り、深黒のアルマイト処理を施すことで、重厚感のあるインパクトフィーリングと構えやすく正確なインパクトを可能にしています。フェースバランスに近い重心角の「シングルミッドベンド」、「・5」が付いたモデルはフェースの開閉をしやすい「シングルショートベンド」、PHANTOM X 6STRは「ストレート」と、3つのシャフトタイプが用意されています。

スコッティキャメロン PHANTOM X

2020年 タイトリスト

スペシャルセレクト2020
ニューポート
ニューポート2
ニューポート2.5
スクエアバック2
ファストバック1.5
デルマー
フローバック5
フローバック5.5
ツアープロが好む洗練されたクラシック形状に現代のクラフトマンシップが融合され、打感と打音の「原点回帰」として、米国国内で設計、削り出し、製造が行われています。「セレクト2012」~「セレクト2018」のフェースのミーリング加工は、ディープミルドフェース設計でやや柔らかさが残る打感でしたが、『スペシャルセレクト2020』はミーリングが細かくなり、より繊細なタッチをだしやすくしています。ブレードとミッドマレットを含む8モデルがラインナップされ、タイムレスデザインに現代のクラフトマンシップが融合し、ツアーレベルのパフォーマンスとフィーリングを提供します。
スコッティキャメロン スペシャルセレクト2020

2022年 タイトリスト

PHANTOM X 2022
PHANTOM X 5
フェースバランスに近い設計の「シングルミッドベンド」に、ブレードのような構えやすさとマレットの許容性をもち、PHANTOM Xシリーズの原型になるモデル。
PHANTOM X 5.5
ジャスティン・トーマスが使用するプロトタイプにインスパイアされた、ジェットネックと呼ばれる「ショートスラント」ネックのモデル。
PHANTOM X 5s
PHANTOM X 5のヘッドに「ストレート」シャフトを組み合わせ、オフセットなしでストレートに引いてストレートに押し出すストロークを好むプレーヤーに人気のあるモデルです。
PHANTOM X 7
ツアーで要望の多い角ばったウィングバックマレットが採用された「シングルミッドベンド」シャフト。長く鋭いウィングにはアライメント機能があるだけでなく、重量をより後方に移動させることで安定性とMOIを向上。
PHANTOM X 7.5
PHANTOM X 7のヘッド形状に「ショートスラント」で構成され、ネックの位置が低くなることでNEWPORTのようなトゥフローが生まれ、ブレード感覚のストロークがしやすくなってます。
PHANTOM X 9
PHANTOM X 5と11の特性を共有し立体的なデザインを好む方に向き、フェースバランスに近い設計の「シングルミッドベンド」に、シンプルなアライメントと一体感のあるデザインなど、コンパクトながら高MOIを有するウィングバックマレットです。
PHANTOM X 9.5
PHANTOM X 9のヘッド形状に「ショートスラント」ネックを採用し、アライメント機能も備え、トゥフローを強化したユニークなプロファイルを実現しています。
PHANTOM X 11
2022年モデルのソールデザインと新しいグラフィックでアップデートされ、ウィングバックのPhantom X 12や5とデザインが似ていますが、よりコンパクト形状の「シングルミッドベンド」シャフトで、高い慣性モーメントと安定性を求めるプレーヤーに新しい選択肢を提供。
PHANTOM X 11.5
Phantom X 11のヘッドに、わずかなトゥフローをプラスする「ローベント」シャフトを組み合わせた構成。新しくなったアライメントラインのグラフィックとソールデザインも特徴です。
PHANTOM X 12
細長く伸びるアライメントラインが見えるよう再設計され、PHANTOM Xパターの中で最も高いMOIを備えたヘッド。「シングルミッドベンド」シャフトに、ヘッド周りの重さが許容性を高め、優れた打音と打感を生み出します。
2022年モデルの「PHANTOM X」パターは、ツアープレーヤーからのフィードバックをもとに設計され、PHANTOM X 12以外は米国で精密加工された303ステンレスをボディとウィングそしてフェースに採用し、アルミニウム製のソールとフランジと一体化。安定した打音とソフトな打感、優れたパフォーマンスと操作性を実現しています。スマートなヘッド形状、洗練されたアライメント、高耐久の仕上げ、シャフトとネックの構成など、ツアープレーヤーがより好むものを表現したパターです。

フェースバランスに近い重心角の「シングルミッドベンド」、フェースの開閉をしやすい「ショートスラント」、よりストレートなストロークをイメージできる「ストレート」、トゥフローをやや大きめにすることでストロークのアーク(フェース開閉)を促進する「ローベント」に分かれてます。

スコッティキャメロン PHANTOM X 2022
PHANTOMの文字が黄色のヘッドは2019年モデル。

1997年以降のPGAツアー使用率第1位

多くのツアープロに愛用されているスコッティ・キャメロンのパター。構えやすさ、重量バランス、打感などパターに求められる要素は全て世界トップレベル。マスターズを5度制し1997年以降PGAツアー使用率第1位。

各社からさまざまなデザインのパターが発売される中、タイガーウッズ選手や松山英樹選手はじめツアープロの多くは、オーソドックスでクラシカルな『ニューポート』シリーズを使用してる人が多いのも特徴です。

キャメロンパターのヘッドデザインの違いと選び方

定番の「ニューポート」はじめ、さまざまなヘッドデザインが発売されていますが、スコッティ・キャメロンのパターの考えは、イン・トゥ・インの打ち方が基本です。

ドライバーやアイアンと同じようにパターにもライ角があるため、適切なストロークは真っ直ぐな動きではなく、ターゲットラインのわずかに内側から、インパクトでスクエアに戻り、インパクト後再び内側に戻ります。自分のイン・トゥ・インの度合いに合うネック形状からデザインを絞ると、より打ちやすいパターを見つけやすくなります。

スコッティ・キャメロンのパターは、似ているようで少し違うデザインなので、選び方がむずかしい方も多いと思います。

この辺を定番の「SELECT」シリーズの18年モデルから、イン・トゥ・インの度合いを見てみましょう。

ニューポート
・抜群の操作性を特徴とした定番シリーズ。
ニューポート
イン・トゥ・イン:中
丸みを帯びた形状とプランビングネックが特徴のモダンなブレード。
ニューポート2
イン・トゥ・イン:中
角張った形状とプランビングネックが特徴のモダンなブレード。多くのツアープロが使用し直線的なアドレスをしたい方におすすめです。
ニューポート2.5
イン・トゥ・イン:やや中
角張った形状と短いフレアネックが特徴のモダンなブレード。ヘッドはブレード型でL字型のような感覚で打ちたい方におすすめです。
ニューポート3
イン・トゥ・イン:大
L字タイプのフローネックを特徴とするミッドマレット。フェースの開閉を使いアプローチ感覚で打ちたい方におすすめです。
ラグーナ
・フェースの開閉がしやすい扇形デザイン。小さなストロークでもしっかりボールがつかまります。
ラグーナ
イン・トゥ・イン:大
再改良した最新ラグーナデザイン。高いトゥフローを特徴とするブレードデザイン。
スクエアバック
・ニューポートよりも奥行きがあり、オートマチックに打てるシリーズ。
スクエアバック
イン・トゥ・イン:やや中
なだらかなシングルベンドシャフトで、箱形のモダンなミッドマレット。ゆるやかなイン・トゥ・インで打ちたい方におすすめです。
スクエアバック1.5
イン・トゥ・イン:中
ショートスラントネックが特徴的な箱型のモダンミッドマレット。
ファストバック
・スクエアバックよりも丸みが強くヘッドも大きいので、安心感のある構えやすさでセミオートマチックに打ちやすいシリーズ。
ファストバック
イン・トゥ・イン:やや中
なだらかなシングルベンドシャフトで、スクエアなルックスのモダンなミッドマレット。
ファストバック2
イン・トゥ・イン:中
プラミングネックを採用したスクエアなルックスのモダンミッドマレット。
スコッティキャメロン セレクトシリーズ2018

ストレートに近い軌道で打ちたい方は、マレット型の「FUTURA」「PHANTOM X」がおすすめです。

お財布にやさしいおすすめ市販モデル

1995年タイトリストと契約後、市販モデルを多くリリースしてます。

アマゴルファーさんの中には”おこづかい制”の人も多いので、ヘタな買い物はしたくありません。スコッティ・キャメロンのパターは流通量も多いので、状態の良い中古から探すのも大いにアリですが、絶対にNGなのは『オークション系』で、パチ物のオンパレードなので気をつけましょう。

ゆるやかなイン・トゥ・インの軌道【中】と、ストレートに近いイン・トゥ・イン軌道【小】から、お財布にやさしい当サイトのおすすめモデルをご紹介。

おすすめモデル:イン・トゥ・イン【中】
tt_newport_99_lg1999年 TERYLLIUM2
モデル:ニューポート/ニューポート2
長さ:35インチのみ
特徴:ややソフトさを感じる打感で高速グリーンでタッチをだしやすいモデル。
1999年 PRO PLATINUM
モデル:ニューポート・ミッドスラント/ニューポート2・ミッドスラント
長さ:35インチのみ
特徴:柔らかめのボールを好む方が、ソリッドな打感で正確にラインをだしやすモデル。
2002年 STUDIO STAINLESS
モデル:ニューポート/ニューポート2/ニューポートビーチ
長さ:35インチのみ
特徴:ソリッドな打感と心地よい打音。スクエアに構えやすいソール形状。
StudioSelect2008年 STUDIO SELECT
モデル:ニューポート/ニューポートビーチ2
長さ:33/34/35インチ
特徴:円形ソールウエイトを配置し安定性を高め、ハイトゥデザインによりセットアップしやすいモデル。
2012_select2012年 STUDIO SELECT
モデル:ニューポート/ニューポートビーチ2
長さ:33/34/35インチ
特徴:ツアープロが認める洗練されたブラックミスト仕上げ。SELECTシリーズで迷ったらおすすめのモデルです。
おすすめモデル:イン・トゥ・イン【小】
2012年 CALIFORNIA
モデル:ファストバック
長さ:33/34/35インチ
特徴:ソフトめの打感で上部にある3本のラインで直線的なラインをだしやすいモデル。
2017年 FUTURA 2017
モデル:全モデル
長さ:33/34/35インチ
特徴:高い安定性、許容性、改良されたアライメント機能に、ソフトな打感で響く打音。ヘッドデザインで選ぶのがおすすめです。

※左用はクラブ長さが異なるモデルもあります。

昔のモデルは、クラブ長さが35インチのみの商品も多いので気をつけたい所です。

長すぎると体が起き上がり目線がターゲットライン(ターゲットに対しヘッドの中心とボールの中心の仮想ライン)の内側に入りすぎ、短いとターゲットラインの外側に目線がくるので、目線の真下にヘッドとシャフトの付け根がくるように、アドレスでセットアップしやすいクラブ長さが理想的です。

1本は持っておきたいキャメロン

スコッティ・キャメロンの良さは何よりも「打感/打音」と「重量感」。

打ちこなすには練習も必要ですが「距離感」をつかめばバラつかない安定性も魅力です。また、使用するボールもディスタンス系よりは、ツアーボールの方がゆっくり転がり、距離感やタッチを合わせやすいのもポイントです。

使ったことがない方は、新品を購入するよりも昔のモデルの方が名器も多いので、キレイな中古をさがし手放さないで保有しておくのがおすすめです。美品の中古はすぐに売れてしまうのでマメにチェックして、掘り出し物に出会えることを期待しています。

コチラの記事はスコッティ・キャメロン ツアーパターについて。

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