ここ数年、ドライバーの進化はめざましく「低スピン化」「たわみ効果」「フェース設計」などなど、各社、前作を上回る商品開発に取り組まれています。
2019年モデルはこれまでの技術に加え、フェースの反発力を上げボール初速アップを狙うモデルが多く、やさしも向上しているのが特徴です。
今回は、話題のドライバー2019年モデルの中から、各社の主力となるぶっ飛び系モデルをご紹介。
ざっくりドライバーのスペック
2019年に発売されたモデルは、低スピン系の流れの中打ちやすさとミスヒットに強いやさしが加わり、自分のスイングやヘッドスピードに合う「つかまり」を選べれば、進化したヘッド性能を体感しやすいモデルが多くあります。
より「自分に合うドライバー」を見つけるためにも、ざっくり重心特性を知っておくと選びやすくなります。
ざっくり重心距離
・ヘッドの返りやスイングに影響。
重心距離が短いモデル
【~36mm短い】
【36~38mmやや短い】
・重心距離が短いモデルはヘッドがターンしやすい特徴があります。ヘッドの返りがよいのでスライスを防ぎやすいですが、素早いリストワークでヘッドを返しボールを操作したい方に向いています。
重心距離が長いモデル
【38mm~40mmやや長い】
【40mm~長い】
・重心距離が長いモデルはヘッドがゆっくり大きくターンする特徴があります。ヘッドのエネルギーをしっかりボールに伝えると、飛距離を伸ばしやすいスペック。
ざっくり重心深度
・重心から引いた垂線とフェースのリーディングエッジまでの距離。
重心深度が浅いモデル
【~36mm短い】
【36~38mmやや短い】
・重心が前にある重心深度浅めは、インパクトでロフトが立ちやすく、低い打ち出しでスピン量が少なくなりやすいスペック。
重心深度が深いモデル
【やや深い38mm~40mm】
【深い40mm~】
・重心が後ろにある重心深度深めは、インパクトでヘッドが後ろに押されづらく、ロフトも安定しやすいので打ち出し角とスピン量を確保しやすいスペック。
ざっくり重心角
・ヘッドを宙に垂らしたとき、フェイス面が上を向く角度。
重心角が小さいモデル
【23°未満】
・重心角が小さいとヘッドが返りづらく、ヒッカケを抑えやすくなります。
重心角が大きいモデル
【25°未満】
・重心角が大きいとオートマチックにヘッドが返りやすく、スライスを抑えやすくなります。
重心距離や重心深度との関係で重心角が決まってきますが、一般的に重心距離が短いモデルや重心深度が深いモデルは、重心角が大きい傾向にあります。
他にもさまざまなスペックがありますが、つかまりの度合いや実際にスイングした時の「振り感」も含めて、当サイトで感じたモデルごとの違いなども見ていただきながら、2019年ドライバー選びの参考にしていただければと思います。
2019ドライバーMAP ぶっ飛び系ヘッド編
※HS45m/s前後で測定。当サイトの試打基準です。
最近の傾向は、フェースの構造で曲がりづらさや反発性能を高めたり、空力特性でヘッドスピードを上げるモデルなど、テクノロジーは大きく進化しています。
4,5年前のドライバーと比べても飛距離は伸びていますが、ドライバー選びで重要なポイントは安定感。低スピン化されたモデルが増えてきてますが、自分に合う適正スピン量を確保することで、より飛距離と安定性を向上させやすくなります。
本間ゴルフ TW747ドライバー
本間ゴルフからは、4代目となる『TWシリーズ』が発売。
これまで上級者イメージの強かった『TOUR WORLD』は、今作からやさしさと飛距離が加わり、これまでのイメージを払拭させる2モデルがラインナップされています。
今期からは、「TOUR WORLD」から『T//WORLD』のロゴ変更やアクセントカラーをレッドからオレンジに変え、新しい時代を予兆させています。
最新テクノロジーと山形県にある酒田工場で生産されるJapanクオリティを融合させ、優れたクラブを持つ愉しみと飛距離アップの両立を実現するために、NEWコンセプト「REAL DISTANCE(ゴルファーの本当の飛距離を明らかにする、実現する。)」を掲げ『TOUR WORLD TW747』が開発。
TW747ドライバー 主なテクノロジー
P-SAT
P-SAT(Precision Spine Alignment Technology)
本間が誇る精密スパイン管理の呼び方。
カーボンシャフトの製造過程において、巻きつけ工程で部分的に重なり合う部分が、背骨と呼ばれる「スパイン」です。
進化した3つのテクノロジー
・TW747では軽量で強度がある「東レET40カーボン」を使用。クラウンが軽量になったことで余剰重量を低重心化させ、カーボン素材を使用することでスピン量減少に効果をだしやすくしています。
・フェース内部には4つのリブを配置させ、フェース周りの剛性を上げています。
シャフトを脱着、回転することなく、ライ角(最大+2°)、ロフト角(最大±1°)、F.A(最大±1.5°)の無段階調整が可能。ヘッドを調整する時にシャフトを回転させる必要がないので、スパインのズレがない本間独自の優れた調角機能です。
TW747-455 ドライバー
※スペックは当サイト調べ。
シャフト
・VIZARD For TW747 50 45.25インチ
(R/SR/S)
・VIZARD FD 6 45.25インチ
(SR/S)
・VIZARD FP 6 45.25インチ
(SR/S)
・カスタムシャフト対応。
ヘッド重量:197.6g | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
打感 | |||||||
食いつきのある柔らかい感触から、手応えのある引き締まった強めの弾き感。打音は響きすぎず、音切れの良い澄んだクリア系な音。
TW747-460 ドライバー
※スペックは当サイト調べ。
シャフト
・VIZARD For TW747 50 45.25インチ
(R/SR/S)
・VIZARD FD 6 45.25インチ
(SR/S)
・VIZARD FP 6 45.25インチ
(SR/S)
・カスタムシャフト対応。
ヘッド重量:198.3g | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
打感 | |||||||
食いつきのある柔らかい感触で、455の弾き感よりもピントが甘めです。打音は455よりもやや大きく、残響音が残る感じのクリア系の音。
TW747-455/460ドライバーのおすすめ分布図
※当サイトの試打イメージです。
叩きにいく方はつかまり過ぎず、フェードの方も安心して左に振り抜けるので、低スピンを活かした飛距離性能と、持ち球の安定性を重視したい方におすすめです。HS40~42m/s辺りではボール初速の速い強弾道で飛び出し、低スピンで伸びのある中弾道。HS46m/s以上ですと一気に初速が上がり、パワーフェードで攻めやすいヘッドです。ラクに弾道を上げたい方は、ロフト調整やロフト10.5°の選択がおすすめです。
460は投影面積も大きく安心感がありますが、スピン量は少ないので打点の安定しない方は扱いづらい面もあります。HS40~42m/s辺りでは、低スピンのストレート系中高弾道で、ラクに飛距離性能を求めやすいモデルです。HS46m/s以上では安定感のあるストレート~ややドロー系で、中高弾道の飛距離性能モデル。中級者以上でやさしさと、直進性/飛距離性能を求める方は大注目のドライバーです。
TW747は進化した3つのシャフトにも注目です!
TW747ドライバーにはカスタムシャフトも用意されていますが、自社工場で生産される「オリジナルシャフト」にも注目が集まっています。
VIZARD For TW747 【弾き系:中調子】
重量:フレックス
50g台:R/SR/S
先端部/手元部と比較して、中央部をしっかりさせたダブルキックの動きがあります。「つかまりの良さ」「高打ち出し」の特徴に、切り返しでは柔らかく、強い切り返しにもねじれない強さを持つシャフト。
VIZARD FD【弾き系:先中調子】
重量:フレックス
50g台:R/SR/S
60g台:SR/S/X
70g台:S/X
80g台:S/X
先端が走る弾き系。切り返しでは手元側がやや硬い中に、タイミングを取りやすい粘りがあり、先端に形状記憶合金Ni-Ti合金を積層させたことで、インパクト付近では先端の走りがよく、ボールもほどよくつかまります。
VIZARD FP 【粘り系:手元調子】
重量:フレックス
50g台:R/SR/S
60g台:SR/S/X
70g台:S/X
80g台:S/X
粘り系に多いつかまらない特徴を、超高強度高弾性トレカT1100Gを各パーツへ積層させ、しなり戻りの早さで払拭させてます。切り返しのタイミングがゆっくりの方はタイミングがとりやすく、素直な挙動でしっかり叩いていけます。
テーラーメイド M5/M6ドライバー
テーラーメイドからは、4代目となる『Mシリーズ』が発売。イメージカラーがオレンジに変更され、モデルナンバーが奇数のM5は調整機能が豊富で、偶数のM6はソールの調整機能が省かれています。
世界中のトーナメントで戦うツアープロから高い評価を受け、契約外選手の使用率も高く、勝利実績などを見てもツアー最強ドライバーとして君臨。テーラーメイドは今年で40周年になります。
M5/M6ドライバー 主なテクノロジー
スピードインジェクション
ツアー支給品のヘッドよりも、市販モデルはヘッドの個体差が多く、初速が速いヘッドもあれば遅いヘッドもあります。
『M5/M6 ドライバー』では、製造工程でルールを超えた反発力の高いヘッドを作り、その後、フェース面に開けた2つのポートから、ヘッド内部にレジン素材を注入させ、フェース各部分の反発係数を、ルール上最大限にチューニングする新テクノロジーが「スピードインジェクション」です。
ひとつずつ全数検査を行い、ツアー支給品のヘッドよりさらに高い反発を持つヘッドに仕上げ、ボール初速アップと飛距離性能向上を実現しています。
ツイストフェース
ゴルファーの打点傾向から生み出された「ツイストフェース」は、前モデル「M3/M4ドライバー」にも搭載されていましたが、『M5/M6 ドライバー』では、前モデルより20%薄くなったフェース構造になりより飛んで曲がらないフェースに進化しています。
また、スイートエリアも約66%アップしやさしさも向上しています。
M5 ドライバー
※スペックは当サイト調べ。
シャフト
・KUROKAGE TM5 2019(SR/S) 45.75インチ
・Tour AD VR-6(S) 45.25インチ
・Speeder 661 EVOLUTION V(S) 45.25インチ
・Diamana DF60(S) 45.25インチ
・カスタムシャフト対応。
前モデルと同じブラック/シルバーのツートンカラーですが、ブラックのカーボン部分がマッド(つや消し)になり、シルバー部がシャープなデザインに変更され、アドレス時は自然とシルバー部分に集中できます。全体的にスッキリしたやや洋なし形状で、ヘッドの座りも良くなりターゲットに対してより構えやすく仕上がってます。
オープンフェースでしっかり叩けるイメージをだせ、ソール部は2つの可変式ウェートが装備され、M3と比較して重心位置の移動距離が20%拡大しています。
ヘッド重量:201.1g | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
打感 | |||||||
M3よりも、フェースに食い付く柔らかい打感で、落ち着いたやや低めの打音。
M6 ドライバー
※スペックは当サイト調べ。
シャフト
・KUROKAGE TM5 2019(SR/S) 45.75インチ
・Tour AD VR-6(S) 45.25インチ
・Speeder 661 EVOLUTION V(S) 45.25インチ
・Diamana DF60(S) 45.25インチ
・カスタムシャフト対応。
M4と比べるとややシャープになった印象があり、兄弟モデルM5と比較すると丸みがあり投影面積が大きく、ややオープンフェースですがアドレスではやさしく構えられる形状です。
ソールには、46gの大きなウェイトが配置されたことで、低・深重心設計になり、やさしさと安定性を高めています。ヘッド重量はM5よりも約2gほど軽いですが、スイングした感覚では数値以上に軽さを感じる軽快感があります。
ヘッド重量:199g | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
打感 | |||||||
M5よりも、柔らかさの中に弾き感があるバランスの良い打感で、打音は落ち着いたやや低めの音。
M5/M6ドライバーのおすすめ分布図
※当サイトの試打イメージです。
前モデルM3よりもやさしくなり極端につかまりが悪いヘッドではないので、HS40~43m/前後では速いボール初速と低スピン中弾道で、HS45m/s以上でしっかり叩いて打つと、弾道に安定感がでてミスヒットしても曲がり幅も少なく球筋の打ち分けしやすいヘッド。高弾道を狙う方はロフト10.5が良いかな?といった印象があります。
M6も低スピンですが、打感やボールのつかまりはM5とは異なりやさしさが特徴のヘッド。HS40~43m/s辺りで打つとM5に比べラクにボールが上がります。HS45m/s以上ではボール初速と直進性が高く、スライスが多い方もヘッドのターンする感覚が身に付けば、高弾道で大きな飛距離を期待できるモデルです。
435ccの『M5ツアー ドライバー』も発売されています。
M5/M6は選べるカスタムシャフトが充実
M5/M6ドライバーでは、グラファイトデザイン、フジクラ、三菱ケミカルの最新シャフトが、標準カスタムで用意されています。
グラファイトデザイン VR-6-S
高初速化を狙うテクノロジー性能を、最大限に活かすコンセプトに開発された『Tour AD VR』
手元側の剛性が高く、中間部のキックポイントを感じながら素早くしなり戻り、つかまり過ぎないシャフトです。マイルドでクセのない動きで、しっかりコックをキープしながらタメを作る方や、切り返しの速い方と相性が良く、タミングが合わせやすいのも特徴です。
つかまりの良いM6ヘッドと、つかまり過ぎないVRで組んで、絶妙なバランスから飛距離性能を活かしてみるのも、おもしろいと思います。
フジクラ Speeder661 EVOLUTION 5-S
初代エボリューション(青エボ)の後継モデルになる『エボ5』
動きのムダをなくした素直で張りのあるしなり戻りが特徴で、手元側が硬く切り返しでは中間部が小さくしなり、先端が少し走りながらボールをつかまえてくれます。
先端の動きもタイミングが合わせやすく、弾き感でボールをつかまえ高弾道のドロー系が打ちやすいシャフトで、叩くイメージに合う『M5/M6』とも相性が良いシャフトです。
三菱ケミカル Diamana DF60-S
「飛んで曲がらない」を、幅広いゴルファーへ向けた『Diamana DF』
手元側がややしなり、ダウンスイングにかけて、シャフト全体がスピーディーにしなり戻ります。ほどよい粘り感もありタイミングが取りやすく、クセのない振り抜きの良さが特徴です。
先端剛性は高いので、つかまりを重視するよりは、左へのミスを警戒するフェード系の方と相性が良いシャフトです。
ロフト選択とシャフトの特性を見極めながら、自分に合うぶっ飛びを試してみてください。
キャロウェイ エピック・フラッシュシリーズ
2017年「GBB EPIC」シリーズに続き、EPICの名を持つ2代目『EPIC FLASH』
今回の新製品では、『エピック フラッシュ サブゼロ』「エピック フラッシュ(数量限定)」『エピック フラッシュ スター』の3機種が発売されています。
直近のPGAツアーでは、2019/03/07に開催された「アーノルド・パーマー招待」において、フランチェスコ・モリナリ選手が、『エピック フラッシュ サブゼロ ドライバー』で優勝。国内女子ツアー第3戦「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」では、上田桃子選手が『エピック フラッシュ スター ドライバー』、第4戦「アクサレディス」では、黄金世代の河本結選手が『エピック フラッシュ サブゼロ ドライバー』で優勝を挙げています。
エピック・フラッシュ ドライバー 主なテクノロジー
AIが生み出した飛びの「FLASHフェース」
AI(人工知能)とスーパーコンピュータを駆使しながら、「ボール初速を上げる」「耐久性を確保すること」「ルールに適合していること」の、3つの条件をAIが自己学習を繰り返し、1万5000回もの設計・修正を実行させ、従来であれば34年もの長い期間を必要とする回数を、4週間で完成させた未来のフェースです。
裏面に左右非対称で波打つ独特な凹凸を持つ「FLASH フェース」は、ボール初速の最大化と耐久性の確保を達成しています。
2代にわたって培ってきた「JAILBREAK テクノロジー」
フェース裏側にある2本の柱で驚異のボール初速をもたらしてきた、キャロウェイドライバーの特徴でもある「JAILBREAK」も搭載。
最適な弾道を実現する「ペリメーター・ウェイティング」
「グレート ビッグバーサ」ドライバーに搭載されていた、「ペリメーター・ウェイティング」が搭載。
エピック フラッシュ サブゼロ ドライバー
※スペックは当サイト調べ。
シャフト
・純正Tour AD SZ (SR/S)
・Tour AD VR-6(S)
・Tour AD XC-6(S)
・Speeder 661 EVOLUTION V(S)
・Diamana DF60(S)
・カスタムシャフト対応。
前モデルより少し丸みをだしながらも、ヘッド後方はふくらみを抑えスッキリさせています。アドレスするとオープンフェースの度合いがやや強めで、しっかり叩いて打つヒッター系の中上級者が好む形状で、フェース側にある白いラインがアライメントの役割に使え、素直に構えられる形状とデザインです。
ソール部はフェース側にウエィトが装備されることで浅重心になり、インパクトでロフトが立ちやすく、低スピンの強い弾道がでやすい特徴があります。
ヘッド重量:201.8g | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
打感 | |||||||
エピック フラッシュ ドライバー
※スペックは当サイト調べ。
シャフト
・SPEEDER EVOLUTION FOR CALLAWAY 45.25インチ
(R/SR/S)
・Tour AD XC-6(S) 45.25インチ
・Diamana ZF 60(S) 45.25インチ
やや投影面積が大きいシャローバック形状で、スターとほぼ同じ外観です。スターよりもクラブ長さが短いことでミート率も上がりやすく、弾道調整機能を搭載させてます。
ヘッド重量:200.1g | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
打感 | |||||||
エピック フラッシュ スター ドライバー
レディースあり※スペックは当サイト調べ。
シャフト
・SPEEDER EVOLUTION FOR CALLAWAY 45.75インチ
(R/SR/S)
・Tour AD VR-5(S)
・SPEEDER EVOLUTION V 569(S) 45.75インチ
・SPEEDER EVOLUTION VI 569(S) 45.75インチ
・SPEEDER SLK 5(R) 44インチ
・カスタムシャフト対応。
投影面積が大きなシャローバック形状で、やさしく高弾道を打ちやすいイメージがだせ、安心感のある構えやすい外観です。ソール部はウエィトが無くなり、深い重心深度でボールをつかまえながら、低スピンの高弾道がでやすい特徴があり、ネックの調整機能は搭載されていません。
ヘッド重量:194.1.8g | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
打感 | |||||||
「FLASHフェース」の効果なのか?芯でとらえると食い付く柔らかさがあり、ヒール寄りで打つとやや硬めの打感で、当たり所が分かりやすく、弾き感も加わり力強いインパクトを、ヘッドがセミオートマに仕事してくれます。打音はクリア系でやや響き「EPIC FLASH SUB ZERO」に近いですが音量はやや大きめ。
エピック フラッシュ サブゼロ/スター おすすめ分布図
※当サイトの試打イメージです。
前モデル(GBB エピック サブゼロ)と比べるとつかまりが良くなり、HS43m/s前後でしっかり叩いて打てば、初速の速い低スピンの中弾道ストレート系がでやすくトータル距離250ヤード弱辺りを狙え、HS45m/s以上でしっかり叩いても左につかまり過ぎることがなく、力強い低スピン中高弾道のフェード系で攻めやすく、ダントツのボール初速の速さに加え、振った分だけ飛距離性能が上がるモデルです。
ヘッドの操作性やスピン量なども中間になり、スターよりもやや柔らかい打感です。スターよりも重心距離がやや短くヘッドがターンしやすいので、適度なコントロール性と振りやすさを両立させたバランスのよい重心モデルです。
ボールのつかまりも良く弾道も上がりやすいヘッドで、HS43m/s前後では低スピンの中高弾道ストレート~軽いドロー系で、ミスヒットしても直進安定性の高さがあります。HS45m/s以上でしっかり叩いて打つと左につかまり過ぎる面もありますが、右方向を警戒する方はヘッドの動きに合わせてシンプルに振れば、速いボール初速と低スピンの高弾道でガッツリ飛距離性能を高めやすいモデルで、脱初心者の方も充分扱える飛び系モデルです。
コブラ KING F9 SPEEDBACKドライバー
前モデルはハードヒッター向けのKING F8+と、ツアープロからの意見を取り入れ、アマチュアゴルファーを対象にしたKING F8の2モデルでしたが、『KING F9 SPEEDBACK』ドライバーは1モデルになり、ロフト9°はスピン量が少ない低~中弾道、10.5°はスピン量がやや少なめで中~高弾道と特性を変え、最新テクノロジーを搭載させたぶっ飛びドライバーです。
国内モデルはリッキーファウラーが選んだと言われてるイエローのみで、海外ではホワイトも発売されています。
※海外モデルはカラーやクラウンの光沢、仕様が異なります。
KING F9 SPEEDBACKドライバー テクノロジー
SPEEDBACK AERO DESIGN
丸みを帯びたリーディングエッジ、レイズドクラウン、レイズドスカート、レイズドテールを利用した、コブラの最もエアロダイナミックなクラブシェイプを実現。この設計はクラブフェースからバックフェースへの途切れのない空気の流れを促進し、空気抵抗の渦を減少させそしてクラブ速度を増加させいます。
OPTIMIZED AERO AND LOW CG.
空力構造を維持しながらチタンとタングステンで構成された低重心構造を組み込み、効率の良いエネルギー伝達を生み出し、打ち出し角とスピン量を最適化しています。
CNC PRECISION MILLED FACE.
CNCミルド加工は、完成までに2年半を要した業界をリードする最先端のテクノロジーで、湾曲をより精密に仕上げた耐久性に優れたものとなり、フェースのエリアごとに厚さを変えながら、正確なコントロールと一貫したパフォーマンスを実現します。
KING F9 SPEEDBACKドライバー
※スペックは当サイト調べ。
シャフト
・Speeder EVOLUTION for Cobra 45.25インチ
(R/SR/S)
・SPEEDER EVOLUTION V 661(S) 45.25インチ
・Tour AD VR-6(S) 45.25インチ
9°のライ角が57.5°、10.5°のライ角が58.5°と、ロフトによりライ角が変わります。
ヘッド重量:200.1g | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
打感 | |||||||
※ロフト10.5°。ウェイトはスピン量少なめの設定で試打。
押し込んでいける食い付く柔らかさと適度な弾き感のバランスがよく、打感にマッチした引き締まった落ち着いた打音。
KING F9 SPEEDBACK ドライバーおすすめ分布図
※当サイトの試打イメージです。
初速の速いストレート系の中高弾道で、とにかく曲がらない印象が強いヘッドです。セミオートマチックにヘッドターンがしやすく、フェースからボールがすべらない食い付く感覚は、今回ご紹介するモデルの中ではダントツです。HS43m/s前後で250ヤード前後、HS47m/s前後で275ヤード前後と、曲がりづらい弾道で安定感が高く飛距離を狙えるぶっ飛び系ドライバーです。
ピン G410シリーズ ドライバー
2017~2018年モデル「G400」シリーズに続き、早くも10代目となるGシリーズ『G410』
450ccヘッドで強弾道と低スピン性能の『G410LST』、ソール部に弾道調整機能が搭載された『G410 PLUS』、ヒール寄りの重視設計でドロータイプの『G410 SFT』がラインナップ。
契約選手のドライビングディスタンスが高く、バッバ・ワトソンが『G410 PLUS』で318.5yをマークし1位に、続く2位タイには『G410 PLUS』を使用するキャメロン・チャンプと、ルイ・ウェストヘーゼンが316.3yをマークし、2019年PGAツアー前半戦のトップ3を『G410 PLUS』ドライバーが独占。
2019年の国内女子ツアーでは、第1戦「第32回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」で比嘉真美子選手が『G410 PLUS』、第2戦「ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ」では、鈴木愛選手が『G410 PLUS』で優勝を挙げ、日本勢42ぶりに海外メジャーを制した、渋野日向子選手のドライバーも『G410 PLUS』です。
G410ドライバー テクノロジー
速く振れてブレないヘッド
クラウン部に搭載された6本のタービュレーターが、スイング中の空気抵抗を抑制。深低重心構造のヘッドでブレづらい特性を活かしながら、PING独自のフォージドフェースで最大初速を上げています。
スリーブ調整はこれまで5ポジションの調整でしたが、『G410』シリーズでは8ポジションに変更されています。
これまで採用されてきたG25、G30、G、G400のスリーブと、『G410』のスリーブは互換性がありません。
旧モデルのスリーブは、『G410』には装着できないのでご注意ください。
3モデルとも直進性が特徴
弾道調整機能が搭載された『G410 LST』『G410 PLUS』は、取り外しできる16gのウエイトを各ポジションに取りつけることで左右10ヤードの方向性を調整できます。
『G410 SFT』は、あらかじめドローポジションにウエィト(弾道調整はできません)が埋められ、つかまりを重視したヘッドになっています。
3モデルとも、ミスを最大限に減らし直進性を重視した特徴のヘッドです。
G410 LST ドライバー
※スペックは当サイト調べ。
シャフト:3モデル共同じ。
PIN純正
・ALTA J CB RED 45.75インチ
・PING TOUR 173-65 45.25インチ
・PING TOUR 173-75 45.25インチ
標準カスタム
・TENSEI CK Pro Orange 45.25インチ
・Diamana D-LIMITED 45.25インチ
・Speeder EVOLUTION VI 45.25インチ
・ATTAS 11 45.25インチ
・カスタムシャフト対応
3モデルの中ではやや小ぶりな450ccで、シャープな振り感で強弾道と低スピンがでやすい設計です。名器の呼び声も高い前モデルG400LSTよりもやさしくなり、ウェイトポジションを変更することでより自分仕様に仕上げられます。
ヘッド重量:203.5g | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
打感 | |||||||
インパクト直後は、やや食い付く柔らかさを感じますが、そのあと手ごたえのある弾き感があります。今モデルでは打音も改良され、やや締まった金属的な音になっています。
G410 PLUS ドライバー
※スペックは当サイト調べ。
契約プロ使用モデル:バッバ・ワトソン/トニー・フィナウ/ルイ・ウェストヘーゼン/渋野日向子/鈴木愛/比嘉真美子/上原彩子/前田陽子
外観は2018に発売された「G400MAX(460cc)」に近い形状で、クラウン部にある6本のタービュレーターに立体感がでて、アメコミのバットマンをイメージさせるような、引き締まったマッドブラックグレーの力強い外観です。
前モデルよりヘッドの座りが良くなり、ややオープンフェースでつかまり過ぎる感じをださないアドレス感です。ヘッドターンのタイミングや動きを、後方にある16gのウエィトで調整でき、想像以上に利くウエィトです。
ヘッド重量:200.3g | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
打感 | |||||||
インパクト直後は、やや食い付く柔らかさを感じますが、そのあと手ごたえのある弾き感があります。今モデルでは打音も改良され、やや締まった金属的な音になっています。
G410 SFT ドライバー
※スペックは当サイト調べ。
ヘッド重量:198.3g | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
打感 | |||||||
2017/09に発売されたG400 SFTECドライバーの後継になる『G410 SFT(455cc)』。
やや丸みのある輪郭に投影面積も大きいので、ボールがつかまるやさしいイメージを満載にした外観です。固定式のウエィトがドローポジションに装備され、「G410 PLUS」よりも短い重心距離でボールをつかまえ、ミスヒットに強くドライバーが苦手な方におすすめのモデルです。
「G410 PLUS」とほとんど変わらず、弾き感もあり打ち応えがあります。
G410ドライバー おすすめ分布図
※当サイトの試打イメージです。
つかまりを抑えた低スピンのライナーで、初速も速いぶっ飛びヘッド。左を警戒する方やパワーヒッターの方におすすめです。ボディーターンでしっかり打てる方でしたら、飛距離性能も狙えるヘッドです。
シャットフェースでスイングできる方におすすめで、パワーヒッターの方もシャフトとウエィト調整で、飛び系仕様にやさしくカスタムしやすいヘッド。HS40~43m/s辺りではトータル距離240ヤード辺りに、HS48m/s辺りでしっかり叩いても、フェースターンがゆるやかなので左につかまり過ぎず、ある程度ヘッドの操作性も確保され振り抜きの良い特徴があります。
「G410 PLUS」よりもつかまりが良く、スライスが多い初中級者の方におすすめです。HS45m/s前後では打ち出しの高いややドロー系で260ヤード辺りは飛び、しっかりミートする感覚とインパクトでフェースをスクエアに戻せる感覚が身につけば、飛距離も伸びやすく結果も出やすいヘッドです。
注目シャフト「TENSEI CK Pro Orange」がラインナップ
「G410 PLUS」「G410 SFT」では、さまざまなタイプの方に向けた純正シャフトや、カスタムシャフトがラインナップされています。
中でも、三菱ケミカル社『TENSEI CK Pro Orange』が標準カスタム(60S/70S)で用意され、ヘッドと共に注目を集めています。
2017-18シーズンの海外メジャー競技で、最も多くのプレーヤーが手にした『TENSEI CK Pro Orange』。手元に重心があるカウンターバランスの元調子シャフトで、重いヘッドを入れてもスイングウエィトが約2ポイント軽くなるので、スイングスピードを落とさず振り抜きやすい特徴があります。
手元側のなめらかなしなりと、センターから先端の硬さでしっかり叩けるシャフトで、スピン量を抑えた弾道がでやすく、タイミングが合わせやすい適度な粘りと弾き感で、素直で軽快に振りやすく扱いやすいシャフトです。
現在、国内で販売されているシャフトは『TENSEI CK Pro Orange』で、カーボン素材や手元の重量配分など、同じコスメで特性が異なる「TENSEI CK Orange (国内未発売)」も発売されています。
PING以外の商品でも、カスタムで組む場合やUS仕様の商品を購入する時は、注意が必要です。『TENSEI CK Pro Orange』は、手元部に「W」のマークがあります。
2019年モデルはやさしさが大きく進化
自分のスイングやレベルに合うクラブ選びはいつの時代も変わりませんが、2018~2019年モデルは、各メーカーから飛距離とやさしさのバランスよい製品が多く発売されています。
全体的に重心距離が長いモデルが多く、ヘッドターンしづらいのでインパクトでスクエアに近い状態に戻せないと、右方向へ飛ぶプッシュアウトのミスがでやすい面が最近のドライバーの特徴で、重心距離の長いモデルで右方向のミスが出やすい方は、少しはやめにフェースをスクエアに戻す動きをしてみるのもおすすめです。
ここ数年ドライバーを替えてなかった方、ドライバーの調子が今ひとつの方は、そろそろ新しいドライバーを収穫して、今年はおいしいドライバーのキレ味を、楽しんでみるのも良いかもしれませんね。