前回の”今日からスコッティ・キャメロン博士①ラインナップ編”では、スコッティ・キャメロンの主要な”市販モデル”を年代別に紹介しましたが、今回はPGAツアー使用率第1位、スコッティ・キャメロンを使用する主な”ツアープロ”をご紹介。
市販モデルとの違い
市販モデルはタイトリストの工場で生産されますが、ツアーパターは世界のツアープロの為に製作され、1本1本がスコッティ・キャメロンの工房で作られる特別なパターです。
刻印でツアーモデルと判別
サークルT
多くのツアーパターには様々な絵柄の刻印(スタンプ)があるのが特徴です。ツアーモデルには『T』マークが刻印され、TOURの「T」とCAMERONの「C」を組み合わせた『サークルT(CIRCLE T)』と呼ばれています。
スコッティドッグ
キャメロンが飼っていた、ワンちゃんの刻印があるモデルもあります。
クラウン、スマイル
王冠やスマイルマークの刻印。
バーチカルスタンプ
「SCOTTY CAMERON」の刻印が縦書きの珍しいスタンプ。
ジェスター
海賊を表した刻印。
ダンシング
「SCOTTY CAMERON」の刻印が不規則な方向を向いてます。
素材
素材の好みは様々で、ツアープロのニーズに応えて製作されています。
GSS
人気の高いドイツのWEG社の「SUS303」と呼ばれる、純度の高いステンレススチール。軟らかさの中に指先まで伝わるソリッドな感覚と、振り幅と転がりがマッチする絶妙な弾きのある打感は極上とまで言われ、多くのツアーパターは『GSS』素材で作られています。
SSS
米国製の「SU303」ステンレススチール。WEG社の「SUS303」と比較すると純度やクロム含有率が変わり、ナイフなどの再生ステンレスで高純度の柔らかい素材で、打感は「GSS」よりやや硬めです。
「SS=ステンレススチール」ですが、スコッティキャメロンでは模造品防止のため『SSS=スタジオソフトステンレス』と刻印されています。
カーボンスチール
カーボンスチール(炭素鋼)は軟鉄と呼ばれる柔らかい素材で、サビに弱いですが打感はGSSより柔らかく、カーボンスチールに多いブラッシュドブラック仕上げも特徴です。
※ハンドメイドのため打感にはバラつきがあり、ヘッドサイズや厚みでも変わってきます。
他にも「DSS=ダマスカス・ステンレス・スチール」などもあります。
参照:http://www.golfwrx.com/
参照:http://www.scottycameron.com/
モデル
009 Tour Prototype
こちらはジョーダン・スピース選手の使用するパター。『009 Tour Prototype』を長く使用し、グリップは「SuperStroke Flatso Ultra」を入れています。
ソフトカーボンスティールのヘッドに、オイルカンフィニッシュを施した打感の良さと、曲線的な柔らかさとやや平型形状の構えやすさが特徴的です。オイルカンフィニッシュは希少ですが、素材の違うツアーパターや限定モデルは、タイミングによっては入手可能なモデルです。
TOUR NEWPORT 2
TOUR NEWPORT2
・ツアーモデルは証明書の付属と刻印(スタンプ)の確認。
・ツアーモデルは在庫があるとすぐに完売します。
Newport 2 タイムレス
リッキー・ファウラー
Length: 35 inches
Loft, Lie Angle: 3 degrees, 70 degrees
Swing Weight: D6
Grip: Scotty Cameron Studio Design (Black)
松山英樹
ダンシングGSS
Newport 2 タイムレス
・ツアーモデルは証明書の付属と刻印(スタンプ)の確認。
・Newport 2 タイムレスは希少。
スタジオ・セレクト ニューポート2
ジミー・ウォーカー
303ステンレス小平智
303ステンレス菊地絵理香
303ステンレス
スタジオ・セレクト ニューポート
ツアー&市販
・ツアーモデルは証明書の付属と刻印(スタンプ)の確認。
・市販モデルは流通量が多い。
フューチュラ X6プロトタイプ
アダム・スコット
2013年マスターズの優勝パターは「FUTURA X TOUR」です。
FUTURA ツアー&市販
・ツアーモデルは証明書の付属と刻印(スタンプ)の確認。
・市販モデルは流通量が多い。
Golo プロトタイプ
川村昌弘
Golo ツアー&市販
・ツアーモデルは証明書の付属と刻印(スタンプ)の確認。
・市販モデルは流通量が多い。
いつかはツアーパターでゴルフを!
我々形から入るアマゴルファーの”あこがれ”はやはり「ツアーモデル」
もちろん市販モデルでも問題ありませんが、市販モデルでは味わいない打感や、厳密に計算された完成度の高い仕上げ、練習すればするほど愛着がもてる一本に出会えれば「一生物」として使用できるので、毎年買い替えてる事を考えたら”それもアリ?”なのかもしれません。
みなさんがよい一本に出会えたら幸いです。