アマゴルファーさんは、何を基準にウエッジを選べばよいのか?。以前、だれかにウエッジ選びの話を聞いたような聞かない人も、復習をかねて今回もむずかしい話はぬきで、ウエッジという事もふくめザックリとご紹介。
正解はここにある。
「ウエッジ選び」とネットで検索すると、約10,500,000件。どの情報が正しいのか見極めもむずかしいところです。
「ギアの正解はメーカーとプロにあり」が、当サイトのポリシーです。
正解はここにあります。
使用率NO1タイトリストと売り上げNO1クリーブランド
ウエッジを選ぶうえで、見た目だけがよくても本物のアマゴルファーとはいえません。
今回はウエッジ選びの基準を、ツアー使用率NO1タイトリストと、売り上げNO1クリーブランドをチョイスしました。
タイトリストツアー使用率NO1。
クリーブランドウエッジ売り上げシェアNO1。
この2社は、ウエッジ選びをカンタンに紹介しています。
ステップ1 まずはモデルの選択
ストレートタイプかグースネックを決めよう!
ステップ1では、2社とも「モデルの選択を先に決めよう!」と言っています。
タイトリストがわかりやすく説明してるように、ウエッジのモデルは「ストレートタイプ」と「グースネックタイプ」に分かれます。
ストレートネック | |
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ストレートネックはシャフトの延長線上に、リーディングエッジが揃っているか、少し前に出ているウエッジ。 |
グースネック | |
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グースネックはシャフトの延長線上より、リーディングエッジが少し右にあるウエッジ。 |
ウエッジの使用シーンは、フルショットや低く転がすアプローチ、フェースを開いて打つバンカーショットや、スピンを強くしてピタッと止めたりと、フェースの開閉を積極的に行えば、さまざまな弾道を打てるクラブです。
まずは、ネック形状の違いでどんな弾道が打ちやすいかを見てみましょう。
ネック形状 | 打ちたいイメージ |
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ストレートネック | ・ネックラインより刃先が出てるモデルが多く、ボールの下にヘッドを入れるイメージで打つ方。 ・飛距離よりもボールを高く打つイメージ。 ・フェースの開閉を積極的に行い、弾道コントロールをしたい。 |
グースネック | ・ネックラインより刃先が出ないモデルが多く、ボールの上からヘッドを入れるイメージで打つ方。 ・ボールの高さをおさえ、飛距離を出すイメージ。 ・フェースはあまり開閉しないで、直線的な弾道で打ちたい。 |
積極的にフェースの開閉をおこない、さまざまな弾道を打ちたい方は「ストレートネック」で、シンプルに打ちしっかり距離をだしながら、直線的に攻めるイメージの方は「グースネック」がおすすめですが、お使いのアイアンとネック形状や”顔”の流れを合わせておくのもポイントです。
ステップ2 PWのロフトからセッテイングを決める
心地よいフルショットの距離差が、10〜15ヤードになるように、ロフト間隔を4°〜6°にすることを推奨しています。
ウエッジの番手間の距離を12~16ヤードにするのが基本。PWのロフト角から4°~6°刻みでセッテイングすれば、飛距離コントロールがしやすい。
ピッチは「4°~6°」刻みが推奨
両社とも表現の違いはありますが、PWのロフト角から「4°~6°刻み」を推奨しています。
自分のPWのロフト角とフルショットの飛距離を知っておくことが前提ですが、ざっくり4°変われば約10ヤードの飛距離差が目安です。
例えば46°のPWを使用してる方は、「50°/56°/60°」や「52°/56°」のように、自分のPWの飛距離から計算して、どの番手で何ヤードの距離を埋めたいか?を、ウエッジの投入本数なども想定しながら選んでみましょう。
PWのロフトから4°~5°刻みで、10ヤードづつ距離を埋めるのがシンプルなセッテイングですが、ロブショットなど狙いたい弾道があれば、60°などの投入もアリですし、バンカーが苦手な方は「2本+バンカーお助けウェッジ」のようなセッテイングもゴルフをやさしくしてくれます。
ピッチの間隔が開くので、振り幅や打ち方で距離をコントロールしたい方に向き、同じフィーリングで振れるように、シャフトの重量を重くしてコントロール性を高めてみるのもおすすめです。
PWの角度が分からない人は、GDOギアカタログから調べられます。
※一部、スペックが記載されてないクラブもあります
ステップ3 バウンス角を決める
バウンス効果を知っておく
ダフリやすい人はバウンスを大きく
バウンスが小さいと薄い芝や硬い地面に向き、フェースを開いて多彩なショットでテクニックを活かすモデルが多いですが、難易度は上がってきます。
また、ウエッジを使えてるかどうかは、ソールのキズの位置を見れば分かるので、たまに確認しておきましょう。
バウンス角は打ち方とソール幅で決める
両社ともバウンス角は、自分の打ち方で決めることを推奨しています。
バウンスとソール幅もチェック | ||
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(約8~10°) |
スクエアに構えてもフェースを開いても、リーディングエッジの浮きが少ない。 入射角度に応じてボールをコントロールしやすく操作性を高められるモデル。 |
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(約10°前後) |
スクエアに打った時はバウンス効果があり、フェースを開いた時はバウンス効果をやや抑えやすい。 オールラウンドな打ち方に対応しやすいモデル。 |
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(約10°以上) |
スクエアに打ってもフェースを開いた時も、バウンス効果を発揮しやすい。 ダウンブローで打ちやすく、フェースの開閉度合いでバウンスを調整しやすいモデル。 |
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(約10°以上) |
フェースを開かなくてもバウンス効果をいちばん発揮しやすい。 重心が低くなるので打点のバラつきをおさえやすいモデル。バンカーが苦手な方におすすめです。 |
フルショット用のウエッジやバンカーで使いたいウエッジなど、状況や打ち方に応じたバウンスとソール幅の関係は、ウエッジ選びに欠かせないチェックポイントです。
ウエッジ選びのおすすめポイント
ネック形状はどんな弾道を求めたいかで決めてみる。
(アイアンのネック形状と合わせるとバランスがよくなります。)
PWのロフト角から4°~6°刻みで、どの距離を埋めたいか?
バウンス角は打ち方で決め、ソール幅も見ておく。
また、ウエッジ2本でさまざまな距離を打つより、同じ打ち方で3本に増やし、ロフトによる距離の打ち分けをする方がシンプルです。
PWの距離がバラつく方や精度を高めたい人は、PWを抜きウエッジに入れ替えるセッテイングもありますが、スピン量が多くなりすぎて飛距離が出なくなる方も多いので、アイアンをしっかりダウンブローで打てる方におすすめです。
セッテイングの組み方とシャフト
参考までに、タイトリスト契約プロのジョーダン・スピース選手とクリーブランド契約プロ松山英樹選手のセッテイングを見てみます。
ロフト角はもちろんですが、最後に注目するポイントはシャフトです。両者ともフィーリングを崩さない意味でも、アイアンと同じシャフトを入れています。
タイトリスト 4本セッテイングのジョーダン・スピース
2015年ジョーダン・スピース ウエッジセッティング |
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9I-41° | Titleist 714 AP2 シャフト Project X 6.0 |
46°-08° | Titleist Vokey SM5 F GRIND シャフト Project X 6.0 |
52°-08° | Titleist Vokey SM5 F GRIND シャフト Project X 6.0 |
56°-10° | Titleist Vokey SM5 S GRIND シャフト Project X 6.0 |
60°-04° | Titleist Vokey SM5 L GRIND シャフト Project X 6.0 |
PWからウエッジに替えるメリットは、操作性が高く球がバラつきにくいことと、コントロールしやすいので、フェースを開いて高い弾道で攻めたり、スピンもかかりやすく止まりやすいボールを打てることが挙げらます。
コースでPWの距離が残りやすい方は、スピンコントロールをしながら、さまざまな弾道でピンを狙ってみるのも楽しいと思います。
クリーブランド 3本セッテイングの松山英樹
2015年松山英樹 ウエッジセッティング |
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PW-46° | SRIXON Z-945 シャフト DG-S400 Tour Issue |
50°-10° | Cleveland 588 RTX2.0プレシジョンフォージド シャフト DG-S400 Tour Issue |
56°-12° | Cleveland 588 RTX2.0プレシジョンフォージド シャフト DG-S400 Tour Issue |
60°-10° | Cleveland 588 RTX2.0プレシジョンフォージド シャフト DG-S400 Tour Issue |
ツアープロのセッテイングでは、バンカー用のウエッジに56°を使用するプロが多く、60°はラフからフェースを開いて高さをだすロブショットや、閉じて20ヤード位の距離を、低めの強いスピンボールで攻めたりと、ウエッジの攻め方のバリエーションが豊富です。
日本の通常営業のゴルフ場では、ロブショットを使用するシーンはほとんどないので、60°辺りのロフトは”要検討”という感じで選んでおく方が無難です。
シャフトも少数ですが、アイアインより軽いシャフトや柔らかいシャフトにすることでヘッドスピードを上げ、よりスピンが掛かりやすい工夫をするプロや、アイアンはカーボンですが、ウエッジはスチールシャフトを使用するプロも居て、自分に合うフィーリングを大事にしている様子がうかがえます。
アマゴルファーさんも、より自分に合うウエッジを見つけていただき、スコアメークのカギにもなるショートゲームを、ザックリではなくしっくりくるウエッジを見つけていただければ、目標スコアにより近づくと思います。