ショットに求められる大事なものは「精度」です。
ゴルフは飛距離だけ伸ばしても、方向性の「精度」が悪ければスコアはまとまらず、飛距離と方向性の「精度」が高くても、『正確な距離』を打てなければ結果にコミットしません。
飛距離や方向性は自分に合うギアと練習で磨き、距離感は技術と感性が大事になりますが、正確な残り距離を把握することで、さらにショットの精度を高めることができます。
今回は、正確な残り距離を知るために、一度は試してもらいたい「ゴルフ用GPSウオッチ」についてです。
GPS飛距離計測器の種類
ゴルフ用GPSには種類があり、一般的にはマーカーほどの大きさで音声でお知らせする「ボイスタイプ」、手に持つ「ハンディタイプ」、腕時計型の「ウォッチタイプ」に分かれます。
ボイスタイプ
ゴルフ場の環境によっては、音声が聞き取りづらいこともあります。
ハンディタイプ
サイズによってはポケットにしまいにくく、大きな液晶画面は取扱いに気をつかいます。
ウォッチタイプ
画面が小さくなるので表示の見やすさや、操作性が重要になります。
非・GPSモデル
飛距離計測器の中には、GPSを使用しないで目標物にレーザーを当てて計測する「レーザー式」もあります。
重量は軽いですがサイズが大きいので、残り距離に特化して精度を求める方は「レーザー式」がおすすめです。
どのタイプも特徴がありますが、今回はアマゴルファーさんが「実戦で使いやすいモデル」として、2016年ウォッチタイプの主要4モデルをご紹介。
距離を確認したい時に腕時計感覚で情報が得られるスマートさは、飛距離計測器の中でも使いやすく、何より”置き忘れ”の心配もないので、忘れ物が多いアマゴルファーさんにも最適です。
2016年GPSゴルフウオッチ
メーカー | ユピテル | 朝日ゴルフ用品 | ショットナビ | MASA |
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製品名 | YG-WatchF | イーグルビジョン watch3 | W1-FW | ザ・ゴルフウォッチ プレミアム |
対応コース | 国内99% | 国内約2500コース | 国内100% | 国内99% |
充電時間 | 約3時間 | 約4時間 | 約4時間 | 約3時間 |
使用時間 | 約10時間 | 約8時間 | 約8時間 | 約16時間 |
表示部 | ドット液晶 | モノクロ液晶 | モノクロ液晶 | カラーメモリー液晶 |
防水 | IPX7 | IPX7 | 5気圧防水 | 5気圧防水 |
重量 | 63g | 48g | 75g | 53g |
時計 | あり | あり | あり | あり |
※防水 5気圧防水:雨などはまず大丈夫ですが水に浸るのはNG。 IPX7:水深1mのところに30分ほど浸してもOKな基準。 あくまでも目安になります。雨天時に長時間の使用をしないことをおすすめします。 |
4モデルのスペックでは、コース数や充電時間に大差はありません。電池の持ち時間では「ザ・ゴルフウォッチ プレミアム」が、断トツの持ち時間です。
電池の持ち時間などのスペックで選ぶのもアリですが、アマゴルファーさんは、忙しいプレー中でも”サクッ”とスムーズに使用できるか?実際のコースでの使い勝手はどのような感じになるのか?自分の使い勝手と合わせながら選びたいところです。
まずは、コースの選択や次のホールへの移動時の選択方法。
コース準備編
メーカー | ユピテル | 朝日ゴルフ用品 | ショットナビ | MASA |
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製品名 | YG-WatchF | イーグルビジョン watch3 | W1-FW | ザ・ゴルフウォッチ プレミアム |
コース選択 | 自動/手動 | 自動/手動 | 自動/手動 | 自動/手動 |
ホール移動 | 自動/手動 | 自動/手動 | 自動/手動 | 自動/手動 |
※GPSでコースを受信する場合、クラブハウスなど屋内に居る時はうまく受信できません。 |
コースやホールへの準備段階は、すべてGPSによる「自動選択」が搭載されています。
たまに違うホールを認識することもあるので「手動」も全て対応。
「操作性」や「残り距離表示」は各社違いがでてきますので、機種別に特徴をご紹介。
ユピテル YG-WatchF
操作ボタン

②タッチパネル
直感的に操作できるタッチパネルが大きな特徴で、最低限の機能と操作性を重視する人にオススメのモデル。
基本操作 地点登録

基本操作 飛距離

グリーン表示

2グリーンにも対応しています。
実戦で使える機能 ハザードモード

ハザードモード時、画面を上下にフリックすると表示されるハザードを切り替えできます。
タッチパネルのシンプル操作でコースを攻めるなら!ユピテル YG-WatchF
カラー:ブラックのみ
朝日ゴルフ イーグルビジョン watch3
操作ボタン

②アップ/上スクロール
・短押しでホール切替
③決定/地点登録
・短押しで時計/ナビモード切替
④ダウン/下スクロール
・短押しで設定切り替え。
⑤液晶
カンタンらくらくスタート

あとは、ゴルフ場・コース・ホールが自動で検索され、ティーインググラウンドへ移動すると着いた時点でプレイホールができる『カンタンらくらくスタート』を採用。
※手動切り替えもできます。
基本操作 地点登録

基本操作 飛距離をみる

グリーン表示

2グリーンにも対応しています。
実戦で使える機能 ハザードモード

ハザード情報のスクロールも可能。
実戦で使える機能 高低差

ティーグランドからグリーンの高低差になり、1696コースでカバー率は70%(2016/3現在)
シンプル操作と数字の見やすさでコースを攻めるなら!朝日ゴルフ イーグルビジョン watch3
真ん中の③ボタンで”地点登録”をして、上②下④ボタンで「グリーン画面」「ハザード画面」「高低差画面」の切り替えをする、シンプルなボタン操作と大きな数字で、見やすさも重視したい人にオススメのモデル。
カラー:ブラック/ホワイトの2色。
Shot Navi W1-FW
操作ボタン

②メニュー/戻る、モード変更
③上、スコアカウントアップ
④FWナビ・決定、地点登録
⑤下、スコア確認・編集
⑥液晶
表示は数字が大きくシンプルさが特徴で、モノクロの反転表示もできるので好みで選べます。機能はシンプルですが、やや操作を覚える必要もあります。
基本操作

※③ボタン長押しでスコア編集できます。
グリーン表示

実戦で使える機能 ハザードモード

⑤ボタン短押しで各ハザードの切り替えができ、一番下が最初のハザードまでの距離になります。
2グリーンの表示もでき⑤ボタンで下にスクロールするとハザード表示できます。
実戦で使える機能 FWナビ機能

時計を出したい方向に向けるとフェアウェイ中心までの距離と、その先のグリーンまでの距離を表示してくれます。
※フェアウェイがない場合やグリーン近くでは表示しません。
ハザードやトラブルショットに強い!Shot Navi W1-FW
このモデルだけに搭載する「FWナビ機能」は、林の中からフェアウェイまでの測定や、池越え先のフェアウェイまでの距離など、ハザード越えにも役に立つので、トラブルを避け距離をしっかり確認しておきたい安全派の人にオススメです。
カラー3色:ブラック/ホワイト/ネイビー
MASA ザ・ゴルフウォッチ プレミアム
操作ボタン

②ページキー
次ページへの表示やGPSキャディー画面切替え
③プラスキー
ショット位置の登録やスコアの増やすなど。
④マイナスキー
スコアを減らす
⑤OKキー
⑥カラーメモリー液晶
基本操作

テーショットを打ちおえてボールの落下地点に移動すると、画面下部にある「SD(ショットディスタンス)」の値が変わって飛距離を表示します。
ショット地点毎に③ボタンを押せば新たに飛距離計測ができるので、番手ごとの飛距離がわかります。同じ③ボタンで打数の加算と④ボタンで減算もできます。
グリーン表示

たとえば、メイン表示をC(センター)に設定し⑤ボタンを押すと、サブ情報のSD表示がF(フロントエッジ)までの距離を表示してくれます。
さらに⑤ボタンを押すとB(バックエッジ)までの表示もしてくれます。
2グリーンのコースにも対応。
実戦で使える機能 コースレイアウト表示

※グリーンセンターまでの距離は、表示/非表示が可能です。
※カラーモデルのみ。
実戦で使える機能 高低差画面
コースレイアウト画面の時に、目の高さでグリーンのピンにグラス上面が重なるよう合わせて⑤ボタンを押すと、グリーン高低差測定画面に切り替わり、角度(°)、傾斜距離(yd)、高低差(yd)が表示され、打ち上げ・打ち下ろし、距離調整に大いに役立ちます。
再び、⑤ボタンを押すとコースレイアウト画面に戻ります。
※カラーディスプレイモデルのみの機能です。
※コンパス機能はルール不適合になります。公式競技ではご利用できません。
実戦で使える機能 ハザード距離表示

実戦で使える機能 グリーンアタック機能

コースを知りつくすなら!MASA ザ・ゴルフウォッチ プレミアム
コースレイアウト表示や、傾斜距離を教えてくれる高低差画面など、どこに何ヤード打てば良いのか?をより正確に教えてくれるハンディタイプに劣らない機能は、現在発売されているゴルフウオッチの中でも最上位になります。(2016/8現在)
カラー2色:ブラック×レッド/ホワイト×グリーン(数量限定)
※カラーモデルとモノクロモデルが発売されてますが、ご紹介した機種はカラーモデルです。
主な機能性の比較
メーカー | ユピテル | 朝日ゴルフ用品 | ショットナビ | MASA |
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製品名 | YG-WatchF | イーグルビジョン watch3 | W1-FW | ザ・ゴルフウォッチ プレミアム |
地点登録 | ○ | ○ | ○ | ○ |
飛距離測定 | あり | あり | あり | あり |
2グリーン | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
ハザード | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
コース表示 | なし | なし | なし | あり |
高低差 | なし | 対応※1 | なし | 対応 |
データ更新※2 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
※1、ティーグランドからグリーンの高低差。 ※2、データ更新にはパソコンが必要になります。 |
飛距離測定器でレベルアップを狙う!
大会では傾斜測定やコンパス機能の使用は認められず失格になるので(ローカルルールもありますので各大会にお問い合わせください。)、使用を控えるますが、プライベートなラウンドでは、飛距離測定器を『レベルアップ』のツールとして使用すると、コース上でクラブ別の飛距離を把握してくるので、たいへん便利なアイテムになります。
GPS系の計測器は発展途上の段階でもあり、今後、さらに精度の高いモデルやスマホとの連携など、どこまで進化するかが未知数のアイテムです。
ですが、あまりモデルチェンジはしないので、2~3年ほど使い機能性が大幅に変わっていれば、買い替えを検討してもよいかと思います。
さらに、ゴルフ用GPSを使いこなすことで得られる特典は「みんなのキャディさん役」です。みんなの面倒までみれない人は”ひっそり”使ってみてください。
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