【初心者】ドライバー選びを失敗しないために!最近の傾向に合わせたやさしく飛ばせるドライバー選び!ヘッド編

ゴルフギア選び

初心者の方がある程度ボールを打てるようになってくると、練習場に居る周りの人と自分との違いに気づいてくる方が居ます。

「自分の方が力強く打ってるのに飛んでない」
「隣りの人は軽く振ってる感じなのに飛んでいる」

そんな事に気づき始めた初心者の方は上達への第一歩。「まずはクラブを揃えよう!」と、とりあえず購入してみたけど、自分に合わないクラブを使用してることで上達の妨げになっている可能性も高く、ほとんどの人が経験する「やっちまったクラブ選び」です。

中上級者も合わないクラブを購入した時の「やっちまった感」のダメージは大きいですが、初心者の方はクラブ選びを知らなくて当然なので、次は今の自分に合うドライバーを選べるように、今回は『最近の傾向で選ぶドライバーのヘッド選び』をキーワードに、なるべくやさしくざっくりとお届けします。

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なぜか右に飛んでいく?初心者の方はフェースが開きやすい

「ボールを飛ばしたい」「しっかり当てたい」と思う気持ちが強すぎると、体の動かし方をうっかり忘れていたりすることがあります。

ボールが飛ばないことや右に曲がるスライスはクラブだけのせいではなく、スイングを覚え動かす肉体的なバランスも整えながら、自分に合うゴルフクラブを使用することで、よりよい結果につなげなれることもポイントです。

フェースが開くとは?

【初心者に多いスライス】
フェースがオープン(開いて)になりやすい
スライスの原因はいろいろありますが、初心者の方に多いスライスは、ボールを打つ時にフェースが開く「オープンフェース」になりやすく、そのままボールを打つとフェースのヒール側(シャフト側の面)に当たりやすく、ボールにスライス回転がかかり右に曲がりやすくなります。
【基本形】
フェースをスクエア(まっすぐ)に打つ
目標方向に対して、フェースをなるべく直角(スクエア)に近い状態で打つのが理想的で、クラブの動きはフェースを閉じていく「フェースローテーション」の動きが必要になります。

初心者の方やドライバーのスライスに悩む方は、飛ばすことよりもハーフスイングなどで、下半身リードでスイング軌道とフェースをススクエアに戻して打つ、「フェースローテーション」を身につける練習も飛距離アップへの近道。

PHOTO:GDO 松山英樹は全英リンクスの前哨戦

「フェースローテーション」をは、軸をぶらさない体の回転、ボールを打ったあと右手が左手を追い越す腕の動き、下半身リードでボールを打つタイミングなど、さまざまな動きを覚える必要がありますが、ドライバーやアイアンの基本になるクラブの使い方になります。

また、「ヘッドが返りやすいモデル」「ヘッドが返りづらいモデル」など、ヘッドの動きと自分の感覚が合うのが理想的です。

まずはスペックを見てみる

ゴルフを長くやっている先輩方に「どんなクラブがよいのか?」を聞いてみると、「パワーがあるならロフト9.5°」「初心者は10.5°がよい」「大型ヘッドがよい」など、いろいろなアドバイスが返ってくると思います。

形から入る初心者アマゴルファーさんは、この辺をなんとなく深めに知っておかないと、「やっちまったクラブ選び」をまた繰り返してしまいます。

カタログから分かるスペック

ゴルフクラブは「ヘッド」「シャフト」「グリップ」の3つの主要部品で組まれ、ざまざまなニーズに向けた製品が発売されています。

まずは、気になるヘッドがあればスペックを見ておきましょう。

ドライバーヘッド テーラーメイドの一例
ヘッド
M3 440M3 460M4 460GLOIRE
ヘッド体積
440cc
460cc
460cc
460cc
ロフト角

10°
9.5°
10.5°
9.5°
10.5°
9.5°
10.5°
11.5°
ライ角
58°
58°
58°
58°

各メーカーのカタログ上で得られるヘッドのスペックは、「ヘッド体積」「ロフト角」「ライ角」の、3つのスペックが記載されています。

ヘッド体積の違いとは?

ゴルフクラブは長さや形状などルールで定められ、現在のルールではドライバーのヘッド体積は「460cc」が上限です。多くのトッププロの使用ヘッドを見ても、ルール最大「460cc」ヘッドが現在の主流になっています。エンジンの排気量の違いではありません。

ドライバーヘッド テーラーメイドの一例
ヘッド
M3 440M3 460M4 460GLOIRE
ヘッド体積
440cc
460cc
460cc
460cc
ロフト角

10°
9.5°
10.5°
9.5°
10.5°
9.5°
10.5°
11.5°
ライ角
58°
58°
58°
58°

製品によっては「440cc」「445cc」など小型ヘッドも発売され、見た目はそんなに変わりませんが、ヘッドの厚さや重心の位置が変わり、「小型ヘッドは操作性重視」「大型ヘッドは直進性重視」の製品が多く、大型ヘッドの方がエネルギー効率が高く飛距離も伸ばしやすくなっています。

ざっくりヘッドサイズの違い
サイズ
メリットデメリット
440cc
・ヘッドが返りやすい。
・操作性に優れている。
・ボールが吹け上がりづらい。
・直進安定性が悪い。
・パワーがないと扱いにくい。
460cc
・スイートスポットが広い。
・直進性に優れている。
・ボールが上がりやすい。
・ヘッドが返りづらい。
・操作性が悪い。
ドライバーもアインもヘッドサイズの特性は同じです。小型ヘッドは操作性が高くなりますが、その分、直進性や弾道高さ、飛距離をロスしやすく、打ちやすさも含めて初心者アマゴルファーさんへの推奨ドライバーヘッドサイズは「460cc」がおすすめです。

同じ「460cc」でも、ツアープロから初心者アマゴルファーさんが打ちやすいヘッドまで、さまざまなニーズに応えるように各メーカーの技術を集めた製品が枝分かれし、「どの460ccヘッドが自分に合うか?」を絞りこんでいきます。

最近のヘッドは「兄弟モデル」が主流

兄弟モデル テーラーメイドの一例
モデル
Mシリーズ
GLOIRE
M3 440M3 460M4 460GLOIRE
ヘッド体積
440cc
460cc
460cc
460cc
ロフト角

10°
9.5°
10.5°
9.5°
10.5°
9.5°
10.5°
11.5°
ライ角
58°
58°
58°
58°

ヘッドサイズの主流は「460cc」ですが、各メーカーの主要モデルは「兄弟モデル」で発売されているのが最近の流れです。

兄弟モデルの主な違い
2兄弟上級パワーヒッター向けの「小型操作性ヘッド」と「大型直進性ヘッド」のように、特性をはっきり分けているメーカーが多い。
3兄弟2兄弟モデルに加え、寛容性やオートマチック性を高めたモデルがラインナップに加わってるメーカーが多い。
参考例のテーラーメイド「Mシリーズ」は3兄弟モデルになり、操作性を求める小型の「M3 440」、直進性の高い「M3 460」、M3よりもやさしさとオートマチック性を高めた「M4 460」がラインナップされ、それぞれ性格は違いますがアスリート系が好む特性をもっています。

やさしさを求める方は「GLOIRE」のように、もう一つ下のグレードが用意されているメーカーも多く、ひとつのメーカーから性格の異なるラインナップが発売されています。

自分のレベルや求める性能とマッチする、ヘッドの情報を集めておくのもポイントです。

ロフトは何度がよい?を何となく知る

オリジナルロフト(表示ロフト)

ロフト角は、ソールの平行なラインから測るフェース面の傾斜角になり、「9.5°」「10.5°」など、ヘッドのソール側に表記され「オリジナルロフト(表示ロフト)」
とよばれ、ドライバー以外のクラブでも飛距離を決める大事な数値になってきます。

参考までに世界のトッププロが使用している、ドライバーのロフトを知ると最近の流れが分かってきます。

世界上位ランクのプロが使用するヘッドとロフト
順位名前使用ヘッド/ロフト
1位ダスティン・ジョンソンテーラーメイド
M3(440cc)/10.5°
2位ジョン・ラームテーラーメイド
M4(460cc)/9.5°
3位ジャスティン・トーマスタイトリスト
917D2(460cc)/9.5°
4位ジョーダン・スピースタイトリスト
915D2(460cc)/9.5°
5位ジャスティン・ローズテーラーメイド
M3(460cc)/9.5°
6位松山英樹キャロウェイ
グレート ビッグバーサ(460cc)/9°
7位リッキー・ファウラーコブラ
King F8+(460cc)/8°
8位ジェイソン・デイテーラーメイド
M3(460cc)/10.5°

※ランクは2018/3/1現在。
※プロは頻繁にクラブ調整を行うため、実際使用するセッティングとは異なることがあります。

男子の世界トッププロは、ドライバーのヘッドスピード55m/s前後辺りから300y以上の飛距離を出し、そのヘッドスピードを効率よくボールに伝達させるミート率も高く(最大1.56)、飛距離を出す要素のひとつ「ボール初速」の数値も高くなってきます。

近年はボールの低スピン化に合わせ、適正な「打ち出し角」「スピン量」を確保しないと飛距離は伸びてきません。ヘッドスピードの速い世界の男子トッププロは、打ち方の違いもありますが、ロフト「9.5°」ヘッド体積「460cc」を使用するプロが多く、かなりの高弾道でドライバーを打っています。

ギアの流れは高弾道、低スピン
ヘッドスピード別 スピン量
HS:40m/s2.300~2.500回転
HS:43m/s2.100~2.300回転
HS:46m/s1.900~2.100回転
低スピンで打ち出し角が低いと、ボールに揚力が発生しづらく失速してしまい、同じ低スピンでも打ち出し角が高いと、ボールに伸びがあり飛距離を出しやすくなります。

ヘッドスピードに関係なく、高スピンで打ち出し角が大き過ぎると、ボールに揚力が発生しすぎる「吹け上がり」になり、これもボールが失速してしまいます。

現在のギアの流れは「高弾道/低スピン」ですが、打ち出しを高くするためにロフトを大きくしすぎると、スピン量が多くなってしまいます。「高弾道/低スピン」は、かんたんなようでムズカシイ部分もありますが、弾道イメージのバランスを大事にしながら飛距離を伸ばしたいところです。

「ボール初速(ゴルフボールが打ち出された速度)」に合わない「打ち出し角」と「スピン量」も飛距離を伸ばしづらい面があり、強烈なボール初速で打つトッププロのドライバーロフト「9.5°」を見ると、形から入る初心者アマゴルファーさんの選択ロフトは「10.5°」「11.5°」辺りがおすすめで、ボールとのマッチングもよく飛距離を出しやすい傾向があります。

ライ角とは?を何となく知る

ライ角例:左 M4 58° 右 GLOIRE F 60°

ソールを水平に合わせ、地面とシャフトの中心線が作り出す角度を「ライ角」と呼び、ボールの打ち出し方向に影響を与えるスペックです。
ドライバーヘッド テーラーメイドの一例
ヘッド
M3 440M3 460M4 460GLOIRE
ヘッド体積
440cc
460cc
460cc
460cc
ロフト角

10°
9.5°
10.5°
9.5°
10.5°
9.5°
10.5°
11.5°
ライ角
58°
58°
58°
58°
ざっくりライ角の違い
フラット
フラット過ぎる場合は、フェースが右を向きやすくボールの打ち出し方向が右に出やすい。
アップライト
アップライト過ぎる場合は、フェースが左を向きやすくボールの打ち出し方向も左に出やすい。

ティーアップをしたボールを打つドライバーでは、地面と接地する他のクラブと比べてライ角の影響は低くなりますが、ボールのつかまりや構えやすさを知る材料にもなります。

多くのドライバーのライ角は58°~60°前後が多く、最近はライ角調整ができるドライバーも多く発売されてますので、身長や腕の長さなど自分の体形にしっくりくる、自分好みのライ角を探ってみるのも一つの方法です。

カタログから得られるスペック
ロフト角
・現在のギアの流れは「高弾道、低スピン」なので、初心者の方が選ぶロフトはボールとの相性も考えて、一般男性なら「10.5~11.5°」が推奨です。

ヘッド体積
・直進性、弾道高さ、ヘッドがブレづらい「460cc」が現在の主流。「460cc」のヘッドから自分に合うモデルを探ってみる。

ライ角
・現在発売されているドライバーのライ角は58°~60°前後が多く、ドライバーでは方向性にあまり影響を与えませんが、体系に合う構えやすいライ角を、ライ角調整できるヘッドで調整することも可能。

ざっくりカタログスペックから得られるスペックはこの辺で、あなたのライバルとなる一般初心者ゴルファーさんは、「どのヘッドが自分に合うのか?」と頭を悩ませています。

形から入る初心者アマゴルファーさんはここからが本題です。この先にある「どのヘッドが自分に合うのか?」をさらに絞り、きっと練習次第でライバルに差がつけられるはずです。

もう少しスペックを見てみる

形から入る初心者アマゴルファーさんの選択ロフトは「10.5°」「11.5°」が推奨ですが、同じロフトのドライバーでも、フェースの向きとなる「フェース角」がモデルごとに微妙に異なり、「オリジナルロフト(表示ロフト)」は一緒でも、全てのクラブが同じロフトではありません。

フェース角を何となくチェックしておく

「フェース角」を真っ直ぐにして測定したロフト角を「リアルロフト」と呼びます。

最近の製品は「オリジナルロフト(表示ロフト)」と「リアルロフト」が、かけ離れたヘッドは少ないので、ロフト選びは表示ロフトから選ぶのが基本ですが、フェース角の向きで実際のロフトやボールのつかまりも変わるので、この辺をチェックしておくのもポイントです。

フェース角の一例
フェース角 左M4 460:オープン 右 GLOIRE F:クローズ
モデル
フェース角
M4 460
-1.25°オープン
GLOIRE F
+0.6°クローズ

※当サイト調べ。
ヘッドはわずかに製品誤差がある場合もございます。

クラブを地面にポンッと置いた時に、フェース面が向く方向からざっくり「フェース角」がわかります。目標方向に対して右を向いていれば、オープンフェース(マイナス表記)になり、フェースが開くほどボールのつかまりが悪く、左を向いていればフックフェース(プラス表記)で、リアルロフトが大きくなりボールがつかまりやすくなります。
およそ-1°オープンフェースだとリアルロフトが0.5~1°ほど少なくなり、+1°フックフェースの製品はリアルロフトが0.5~1°ほど増える傾向がありますので、ロフト選びの目安にしておくと便利です。

カタログの画像などでも、ざっくりフックフェースかオープンフェースかは分かりますが、数値はあまり表記されてないので、初心者の方はパッと見で同じロフト角でも、あまりにもオープンフェースのヘッドは選ばないのがおすすめです。

最近は、ロフト角を変えられる「弾道調整機能付き」のヘッドもありますが、ロフト角を変えることでフェース角も変わるので、注意して調整してください。

カタログにはあまり載らないスペック

カタログにはあまり載らないスペックはたくさんありますが、初心者の方が覚えておきたいスペックとして、ボールのつかまりに影響を与えやすいスペック「重心深度」「重心距離」「重心角」の3つがあります。

ざっくり重心深度

重心深度のイメージ図

重心深度:打ち出し角とスピン量に影響
・重心から引いた垂線とフェースのリーディングエッジまでの距離。

重心が前にある重心深度浅めは、インパクトでロフトが立ちやすく、低い打ち出しで低スピンになりやすいスペック。

【やや深い38mm~40mm】
【深い40mm~】

重心が後ろにある重心深度深めは、インパクトでヘッドが後ろに押されづらく、ロフトも安定しやすいので、打ち出し角とスピン量を確保しやすいスペック。

ざっくり重心距離

重心距離のイメージ図

重心距離:シャフトの軸線からフェイス面の重心までの距離。
・ヘッドの返りやスイングに影響。

重心距離が短いモデルはヘッドがターンしやすい特徴があります。ヘッドの返りがよいのでスライスを防ぎやすいですが、素早いリストワークでヘッドを返しボールを操作したい方に向いています。


【38mm~40mmやや長い】
【40mm~長い】

重心距離が長いモデルはヘッドがゆっくり大きくターンする特徴があります。ボディーターンでヘッドのエネルギーをしっかりボールに伝えると飛距離を伸ばしやすいスペック。

ざっくり重心角

重心角:ヘッドの返りやボールのつかまりに影響
・クラブのシャフトを机などの上に置き、ヘッドを宙に垂らしたときに、フェイス面が上を向く角度。

重心角が小さいモデルは、ヘッドの動く角度が小さいのでヘッドが返りづらく、ボールのつかまりも控えめです。つかまり過ぎを抑えたい方に向いています。


【25°以上】
重心角が大きいモデルは、ヘッドの動く角度が大きいのでヘッドが返りやすく、ボールをつかまえたい方に向いています。

他にも「ネック軸周り慣性モーメント」「ヘッド左右慣性モーメント」など、さまざまなスペックがありますが、今回は初心者アマゴルファーさんがドライバーを選ぶ時に「どんな特徴のヘッドが自分に合うのか?」を、ざっくり知識としておさえておいていただければと思います。

重心距離と重心角の組み合わせ

ヘッドの返りやボールのつかまりは、「重心距離」×「重心角」の組み合わせで、ヘッドの特性が変わってきます。

重心距離短め × 重心角小さい

リストターンを使い操作性の高い「重心距離短め」と、ヘッドが返りづらい「重心角小さい」の組み合わせは、小型ヘッドでスイートエリアが小さい製品に多くみられます。つかまり過ぎない弾道を打ちやすく、打点が安定したパワーヒッターの方が使いやすい組み合わせ。

重心距離長め × 重心角小さい

初心者の方やドライバーが苦手な方で、一番NGな組み合わせが「重心距離長め」×「重心角小さめ」の組み合わせです。

ヘッドが返りづらいのでボールのつかまりが悪く、ボールは右に出やすくなります。つかまり過ぎやフック系のボールを嫌う方が使いやすい組み合わせ。

重心距離短め × 重心角大きい

リストターンを使い操作性の高い「重心距離短め」と、ヘッドの返りがよい「重心角大きい」の組み合わせは、ボールのつかまりがよく右方向に行かせづらい特徴ですが、小型ヘッドでスイートエリアが小さい製品に多く見られます。打点が安定した右方向を警戒する方が使いやすい組み合わせですが、引っかけやすい面もあります。

重心距離長め × 重心角大きい

大きめのヘッドでスイートエリアも大きめの「重心距離長め」と、ヘッドの返りがよい「重心角大きい」の組み合わせは、初心者の方やドライバーが苦手な方が、一番やさしく打ちやすい組み合わせです。ヘッドに合う「フェースローテーション」を身につけながら、ボディーターンでしっかりパワーを伝えれば、飛距離も出しやすく現在主流の組み合わせです。

初心者の方でもヘッドスピードやパワーのある方は、「重心距離長め」×「重心角大きい」の組み合わせだと、ボールがつかまり過ぎて左へのミスが出やすいこともあります。兄弟モデルから選ぶ場合は、お兄さんモデルも検討しておきたい所です。

沢山のクラブを打ってみることで、製品の特性も徐々につかめてきますが、初心者の方がゴルフクラブを選ぶ場合、いきなり値段の高い新製品を購入するよりも、型落ちで状態のよい中古や、新品で購入する場合でも値落ちしている製品を購入するのがおすすめです。

今回は、「重心距離長め」×「重心角大きい」製品を中心に、さまざまな特徴をもつお買い得な人気ドライバーを集めました。初心者アマゴルファーさんの、ドライバー選びの参考材料にしていただければと思います。

シニア初心者の方におすすめのヘッド

シニア向けのドライバーは、軽さを活かした「軽量モデル」が多く発売されています。軽すぎる振り感はボールを打つ時のタイミングが合わせづらく、頼りない打感と感じる方も声もあります、現在ご使用しているドライバーの重量と比較しながら、検討するのがおすすめです。

プロギア RED

製品キャッチコピー
~ルール、ギリギリの〔高初速〕×〔広初速〕
軽く振り抜ければ、まだまだ飛ぶ~

プロギア RED
発売日2016/09ヘッド体積460cc
ロフト9.5/10.5/11.5ライ角58°
重心深度41.5mm重心距離40.1mm
重心角29°フェース角
ロフト調整なし弾道調整なし
ヘッド重量158.5g

※ロフト10.5。当サイト調べ。
※スペックは製品により若干の誤差があります。

プロギアのシニア向ブランドとなる、人気シリーズ「RED ドライバー」

大きく見える投影面積にシンプルな丸型形状は、アドレスした時にあまり長さを感じさせない安心感があり、見た目のやさしさを感じさせてくれるヘッドになっています。

ヘッドスピードが速くなくても、反発力の高いフェースから飛び出す弾道はボール初速が速く、高い弾道と低スピンで飛距離性能を伸ばしやい特徴があり、ボールのつかまりがよいので、ドロー系の弾道がでやすくミスショットにも強いヘッド。
おすすめシャフト
純正:新スピードインパクト
フレックスM-35 (R2)M-37 (R)M-40 (SR)
クラブ長さ45.54646
シャフト重量39g40g42g
総重量266g267g269g
バランスC7.5D0D0
キックポイント元調子
トルク8.58.18.3

強度基準ギリギリまで軽量化した長尺46インチ(M-37、M-40)

手元はしっかりしていますが、シャフト全体が大きくしなりやすく、しなり戻りの加速性能にも優れ、ボールをしっかり押し出してくれます。軽量長尺シャフトがヘッドスピードを上げてくれるので、重量感が合えば振り遅れも少なく、ゆっくりリズムからしっかり飛ばしていきたい、シニア初心者の方と相性がよいシャフト。

プロギア RED 2017ドライバー
ご紹介のモデルは2016年発売モデルです。

キャロウェイ ビックバーサベータ

製品キャッチコピー
~気持ちよい、大きな飛び
あの頃の飛距離を追い求めるためのドライバー~

キャロウェイ ビックバーサベータ
発売日2016/03ヘッド体積460cc
ロフト9.5/10.5/11.5ライ角60°
重心深度43.9mm重心距離37.3mm
重心角34°フェース角+2.3
ロフト調整なし弾道調整なし
ヘッド重量187g

※ロフト10.5。当サイト調べ。
※スペックは製品により若干の誤差があります。

2014年発売の「BIG BERTHA BETA」より、投影面積が拡大され重心が深くなった2016「BIG BERTHA BETA」

ヘッドの厚みが少ないややシャロー形状で、高弾道をイメージしやすく弾き感の強い打感から、低スピンの強いドロー系高弾道を打ちやいヘッドです。

大きい重心角はボールのつかまりがとてもよく、安心感のあるやさしいヘッド形状で、まずはスライスを減らしたいシニアゴルファーの方におすすめのヘッドです。
おすすめシャフト
純正:GP for BIG BERTHA
フレックスR2RSRS
クラブ長さ45.7545.7545.7545.75
シャフト重量43g44g50g56g
総重量263g264g270g276g
バランスD0D0D1D1
キックポイント先中調子
トルク6.56.55.55.0

クラブの長さが45.75インチある長尺ですが、ヘッド/シャフト/グリップ(純正25g)とクラブの総重量が軽いので、長尺を感じさせない振りやすさが特徴です。

重量感が合えばパワーのある女性の方も振り抜きやすく、ゆっくりスイングの中でもシャフト中間部がしっかりしなり、先端部のシャープなしなり戻りを感じられるシャフトです。

キャロウェイ ビックバーサベータ
ご紹介のモデルは2016年発売モデルです。

ダンロップ ゼクシオナイン

製品キャッチコピー
~ヘッド軌道が変わる、ヘッドスピードが上がる、飛びが一新する~

発売日2016/09ヘッド体積460cc
ロフト10.5/11.5ライ角59°
重心深度41.3mm重心距離38.1mm
重心角29.5°フェース角-1.5
ロフト調整なし弾道調整なし
ヘッド重量197g

※ロフト10.5。当サイト調べ。
※スペックは製品により若干の誤差があります。

日本のゴルファーに最も多く支持され続けているゼクシオは、2000年に初代モデルが登場し、2017/12に10代目となる新製品「ゼクシオテン」が発売されています。

こちらは、9代目モデルとなる「ゼクシオ ナイン」で、歴代ゼクシオの中でも完成度が高いモデルとされ中古市場でも人気があり、軽量モデルはヘッド重量も軽いモデルが多い中、ゼクシオ史上最も重いヘッドにすることで、エネルギー効率とパワー感を高めています。

投影面積の大きいシャロー形状のヘッドはアドレス時の安心感があり、ややフックフェースのつかまりを重視した形状、クリアな打音と弾きの強いフェースで、ボール初速の速い高弾道ドロー系を打ちやすくなっています。

おすすめシャフト
純正:MP900
フレックスR2RSRS
クラブ長さ45.5
シャフト重量40g41g44g46g
総重量約270g約272g約276g約277g
バランスD4D4D5D5
キックポイント中調子
トルク6.56.46.36.2

ゼクシオはヘッドだけではなく、シャフトも最先端のテクノロジーで開発されています。

前モデルのシャフトと比較して「MP900シャフト」では、重量を2g軽量化させ20mm手元重心化を実現させ、重いヘッドを装着しても振りやすく、ボールをつかまえやすい軽くて強いシャフトに仕上がっています。

手元側(グリップ側)がほどよくしなる特性で、タイミングよくスイングしやすい振り抜きのよいシャフトなので、やさしさを重視しながら自分の力とヘッドのパワーを活かしたい、シニアゴルファーの方におすすめの飛びヘッドです。

ヘッドスピードが40m/s以上あれば、フレックスSあたりが推奨シャフトですが、ヘッドスピードが45m/s以上ある方でしたら、よりしっかりさせた「Miyazakiシャフト」もラインナップとして選べます。

ダンロップ ゼクシオナイン
ご紹介のモデルは2016年発売モデルです。

H.S40m/s前後の初心者の方におすすめのヘッド

しっかりボールをつかまえて、やさしく飛距離をだしやすいヘッドが多く、パワーのあるシニアの方も扱いやすい製品が多く発売されています。純正シャフトから選ぶ場合は、硬めのフレックスがおすすめです。

ヤマハ インプレス UD+2

製品キャッチコピー
~プラス2番手テクノロジー搭載
“ぶっ飛び” ドライバー~

発売日2016/09ヘッド体積460cc
ロフト9.5/10.5ライ角61°
重心深度43.0mm重心距離39.5mm
重心角34.0°フェース角-1.5
ロフト調整なし弾道調整なし
ヘッド重量約197g

※ロフト10.5。当サイト調べ。
※スペックは製品により若干の誤差があります。

ご紹介するドライバーの中でも、1、2位を争う重心角の大きさで、深い重心深度とソール一体型ウエイトが、さらにしっかりボールをつかまえ、高弾道で飛距離性能の高さが特徴の「UD+2」

フェースの向きはややフックフェースで、ヘッドの返りがとてもよく、クリアでシャープな打音と弾き感の強い打感から飛び出す弾道は、ボール初速の速い高弾道のドローボールが打ちやすく、スライスや右へのプッシュアウトを徹底的に少なくできる傾向が強いヘッドです。
おすすめシャフト
純正:TMX-417D
ロフト9.510.5
フレックスSR/SR/SR
クラブ長さ45.75
シャフト重量48/5046/48
総重量281/283279/281
バランスD0
キックポイント先中調子
トルク6/5.96.1/6

純正シャフト「TMX-417D」は、中間部の大きなしなりからインパクトゾーンでは先端が走り、ヘッドのやさしさとシャフトのやさしで、オートマチックにしっかりボールをつかまえてくれる特性があります。

シャフトの参考フレックスでは、ヘッドスピード34~39m/sでR、37~42m/sでSR、39~44m/sでSが推奨ですが、フレックスSでもわりと柔らかめのしなり量があります。

クラブの総重量も280g前後の軽量ドライバーになりますので、重めのドライバーが振りづらい方で、ボールを楽につかまえ飛距離性能を高めたい初心者の方におすすめです。

ヤマハ インプレス UD+2
ご紹介のモデルは2016年発売モデルです。

テーラーメイド グローレF (F2)

製品キャッチコピー
~進化した飛距離性能に加え、つかまりやすさとミスへの寛容性がアップしたやさしく飛ばせるドライバー~

発売日2016/07ヘッド体積460cc
ロフト9.5/10.5/11.5ライ角60°
重心深度38.8mm重心距離38.3mm
重心角22.4°フェース角+0.6
ロフト調整あり弾道調整なし
ヘッド重量約196.7g

※ロフト10.5。当サイト調べ。
※製品により若干の誤差があります。

GLOIRE(グローレ)シリーズはこれまで、2012年初代「グローレ」、2013年「グローレ リザーブ」、2014年「グローレF」、2015年「グローレG」など、さまざまなモデルが発売され、アスリート色の強い「グローレ」「グローレF」は、女子プロやシニアプロの使用率が高いヘッドとして人気が出はじめ、2016年にやさしさを向上させた「グローレF2」が発売。

ヘッド形状は「洋なし形状」と呼ばれるやや面長の形状を採用し、やさしいイメージの「丸型」と比較して、上級者好みのややシャープな顔つきは、アドレス時に弾道イメージをだしやすくなっています。

前モデル「グローレF」よりも、スイートエリアが20%拡大したことでミスヒットに強くなり、フックフェースの度合いは少なくなりましたが、フェースが返りやすい大きめの重心角でボールのつかまりを向上させています。低スピン中弾道系のドローボールを打ちやすく、柔らかい打感も特徴のひとつです。

フックフェースの度合いが強いと左に引っかけるイメージがでる方は、ストレートに近い形状で、構えやすさとやさしさを求めやすい傾向のヘッド。

着脱式のスリーブにより、ロフト角±2.0度の範囲で調整可能。

おすすめシャフト
純正:GL6600
フレックスRSRS
長さ46
シャフト重量約47g約50g約53g
総重量約284g約287g約290g
バランスD3D3.5
キックポイント中調子
トルク5.95.65.3

純正シャフト「GL6600」は、フジクラシャフトとの共同開発によるグローレF2専用設計で、手元側は硬めで中間部のしなりが大きいシャフト。

しなり戻りのタイミングをつかめば、ヘッドの影響も増してボールのつかまりもよく、ヘッドスピード35~38m/s前後でしたらフレックスSR、40m/s前後の方でしたらフレックスSあたりがおすすめですが、あまり強打しないでスイングの中でボールをとらえるイメージの方が飛距離が伸びる感じです。

純正シャフトは振りやすいですがシニアターゲット向けの傾向もあり、もう少しヘッドスピードのある方やパワー感を出したい方は、50g台のカスタムシャフトが4種類ラインナップされ、中でも「Speeder 569 EVOLUTION III」は、振りやすくボールのつかまりもよいので、初心者の方にもおすすめです。
テーラーメイド グローレF (F2)
ご紹介のモデルは2016年発売モデルです。

本間ゴルフ ビジール525

製品キャッチコピー
~その熱意に呼応する、飛びの威力~

発売日2016/01ヘッド体積460cc
ロフト9.5/10.5ライ角59.50°
重心深度38.0mm重心距離38.5mm
重心角25.0°フェース角+0.4
ロフト調整なし弾道調整なし
ヘッド重量約189.3g

※ロフト10.5。当サイト調べ。
※スペックは製品により若干の誤差があります。

アベレージ向けシリーズとして登場した「Be ZEAL(ビジール)」

本間のクラブは構えやすいイケメン顔が多く、ビジール525も中上級者好みの雰囲気を持ちながら、初心者の方が目標方向にセットしやすいスクエアなフェース向きと、クラウン後方部を低めにすることで、構えやすさと見た目のやさしさを両立させたヘッドデザインです。

響き過ぎない打音や柔らかい打感から、飛びの要素を備えた低重心設計は打ち出しが高く、適正なスピン量を確保しやすい深重心設計で、ドロー系の高弾道を打ちやすいヘッドです。
おすすめシャフト
純正:VIZARD for Be ZEAL
フレックスRSRS
長さ45.75
シャフト重量約48g約49.5g約51g
総重量約292g約295g約297g
バランスD1D2
キックポイント中調子
トルク5.85.75.6

純正シャフト「VIZARD for Be ZEAL」は、525ヘッド用に開発されたシャフト。

手元側がややしなり、中間部から先端にかけて大きくしなるクセのない柔らかめのシャフトで、ヘッドスピード40m/sで打つと、タイミングがとりやすいしなり感としなり戻りで打ちやすく、しっかりと自分のパワーを伝達しやすいバランスのよいシャフトです。

クラブ全体では高弾道を打ちやすい特徴があり、しっかり打つ方はロフト9.5°で、今より高弾道で飛距離を伸ばしたい初心者の方は10.5°がおすすめです。

本間ゴルフ ビジール525
ご紹介のモデルは2016年発売モデルです。

キャロウェイ XR16

製品キャッチコピー
~ボーイングと追求した最先端ヘッドと高初速フェースが生み出す、飛距離とやさしさ~

発売日2016/02ヘッド体積460cc
ロフト9.5/10.5ライ角9.5°:58°
10.5°:60°
重心深度40.0mm重心距離39.5mm
重心角25.0°フェース角-3.4
ロフト調整あり弾道調整なし
ヘッド重量約196.6g

※ロフト10.5。当サイト調べ。
※製品により若干の誤差があります。

2代目となる「XR16」は2016年に発売され、ボール初速を高めるためにボーイング社と共同開発を進め、空気抵抗を大幅に軽減して、ヘッドスピードを向上させる空力特性が特徴のヘッドです。

外観はマッドブラックの塗装が太陽光の反射を抑え、投影面積が大きい丸型でややシャローな形状は、安心感のある構えやすさがあります。

インパクトゾーンでヘッドが加速する振り抜きのよさに、薄肉化されたフェースから、弾き感のある打感でボール初速も速く、高弾道ストレート系の弾道を打ちやすいヘッドです。

ややオープンフェースなので、つかまり重視のヘッドではありませんが、重心角が大きいことで、やさしさと狙ったラインに打ちやすい操作性の高さを兼ね備え、今後の上達を考え、長く使えるヘッドを探している初心者の方におすすめのヘッド。

8通りのロフト角とライ角調整を行うことができます。

おすすめシャフト
純正:Callaway Golf×Fujikura
フレックスRSRS
長さ45.5
シャフト重量約48g約52g約53g
総重量約298g約302g約303g
バランスD1
キックポイント先中調子
トルク5.95.65.3

フジクラシャフトとの共同開発による、純正シャフト「XR」

フレックスSをヘッドスピード40m/sで打つと、中間部が大きくしなりタイミングを合わせやすい先端部のしなり戻りで、力まず振り抜いて打つイメージなら、ヘッドの性能を活かしやすく、強い高弾道でボールを飛ばしやすいシャフトです。

ヘッドスピードのある方や、シャフトのパワー感を求めたい方は、多くのカスタムシャフトが用意され、振りやすくボールのつかまりもよいフジクラ「Speeder EVOLUTION III」や、タイミングを合わせやすくしなりのパワーをオートマチックに打ちやすい、UST-マミヤ「ATTAS PUNCH」などが初心者の方におすすめです。
キャロウェイ XR16
ご紹介のモデルは2016年発売モデルです。

H.S43m/s前後の初心者の方におすすめのヘッド

さまざまなデザインや特性をもつヘッドが多く、自分の持ち球やパワーを活かしやすいヘッド選びがポイントになってきます。シャフト重量も50g台、60g台と振りやすい重量を徐々に絞り、慣れてきたらカスタムシャフトに以降していくと、さらにドライバーが楽しくなってくると思います。

ヤマハ RMX216

製品キャッチコピー
~大きな飛距離で確実にフェアウェイをキープしたいゴルファーのために~

発売日2015/10ヘッド体積460cc
ロフト9.5/10.5ライ角9.5°:59°
10.5°:60.5°
重心深度40.0mm重心距離32.0mm
重心角30°フェース角0
ロフト調整あり弾道調整なし
ヘッド重量約198.4g

※ロフト10.5。当サイト調べ。
※スペックは製品により若干の誤差があります。

アベレージ向けのヘッド「RMX216」は、インパクトのエネルギーをヘッド内部にある6本の溝が効果的にたわみパワーを充填させ、溜まったパワーを一気に解放し、ボール初速を高めて大きな飛距離を狙えるヘッドです。

クセのないデザインと投影面積の大きい丸型ヘッドで、ノーマルポジションのフェース角は0°ですが、ボールがつかまるイメージをだしやすい構えた時のやさしさがあります。

インパクトでは、ボールがフェースに喰いつきながら一気に弾き飛ぶ反発性能で、初速の速い高弾道のフェード~ストレートボールを打ちやすい特徴があります。

重心角の大きさがフェースを返しやすく、打感、打音などふくめ総合的に完成度の高いヘッドで、ドライバーの腕を上げていきたい初心者の方におすすめです。

スピン量は少ないので、弾道を強くしたい方はロフト9.5°、高さを出したい方は10.5°が打ちやすい感じです。

ロフト角、ライ角を±1度まで調整できます。

おすすめシャフト
カスタム:FUBUKI Ai 50

フレックスRSRS
長さ45.5
シャフト重量約56g約57g約59g
総重量約299g約300g約302g
バランスD2
キックポイント先中調子
トルク5.45.35.2

「RMX216」は、ヘッドとシャフトを単体で購入できるのが特徴のクラブです。

標準カスタムとして用意されているシャフトは、三菱ケミカル「FUBUKI AI50(R/SR/S)」、グラファイトデザイン「Tour AD TP-6(S)」、フジクラ「Speeder661 EVOLUTION III(S)」、三菱ケミカル「Diamana BF60(S)」の4種類になります。

H.S40m/s辺りでスライスを抑えたい初心者の方におすすめシャフトが「FUBUKI AI50(S)」で、切り返しからのしなり感がタイミングを合わせやすいので、打ちやすさと飛距離性能を求めやすい特徴のシャフトです。

ヤマハ RMX216
ご紹介のモデルは2015年発売モデルです。

ブリヂストン JGR 2015

製品キャッチコピー
~飛距離の壁をブチ破れ!~

発売日2015/10ヘッド体積460cc
ロフト9.5/10.5ライ角59°
重心深度36.7mm重心距離36.4mm
重心角25°フェース角+1.0°
ロフト調整なし弾道調整なし
ヘッド重量約198.4g

※ロフト10.5。当サイト調べ。
※スペックは製品により若干の誤差があります。

ヘッド内部の後ろ側に硬いリブを搭載させた「speeDARC」と、クラウン内部に溝を入れた「パワースリット」の相乗効果で、たわみ効果を活かした高初速化と、フェース面のギザギザ加工(パワーミーリング)が、最適スピン量と大きな飛距離を追求した、飛びの要素が満載のぶっ飛びヘッド「JGR 2015」

国内の多くの契約プロが使用していたJGR 2015は、ややディープフェース(厚みがある)ですが、構えた時のぼやけない投影面積の大さと、丸型形状がやさしさを感じさせてくれ、上級者好みの響きすぎない打音から、ほどよいつかまりと力強い高弾道でドローボールを打ちやすいヘッドです。

ミスヒットにも強く、ある程度ヘッドスピードがあり「フェースローテーション」を使いながら、左へのミスを減らしたい初心者の方におすすめです。

トルクレンチは別売りですが、ソールに配置してある2つのカートリッジを入れ替えることで、深重心効果を調整できます。

おすすめシャフト
純正:Tour AD J16-11W
ロフト10.5°
フレックスRSRS
長さ45.5
シャフト重量約52g約54g約56g
総重量約294g約296g約298g
バランスD1D2D2
キックポイント中調子
トルク5.55.34.9

ヘッドスピード43m/s前後の初心者の方におすすめのシャフトが、グラファイトデザイン社と共同開発した純正シャフト「Tour AD J16-11W」。

総重量がやや軽めなので、手元側のほどよいしなりを感じながら力まずスイングすれば、インパクトゾーンでは先端のシャープなしなり戻りがヘッドを走らせ、直進性のある高弾道を打ちやすいシャフトです。

もう少しパワー感を求めたい方は、三菱ケミカル「KUROKAGE XM60」がラインナップされ、しなやかなしなりでボールのつかまりもよく、これからドライバーで攻めていきたい、初心者の方におすすめのカスタムシャフトです。

※純正 9.5°-R/SRは特注になります。

テーラーメイド M2 2017

製品キャッチコピー
~すべてが、パワフル。進化したマルチマテリアル構造の採用で、飛距離性能と寛容性が高まった新M2ドライバー~

発売日2017/3ヘッド体積460cc
ロフト9.5/10.5ライ角58°
重心深度38mm重心距離39mm
重心角26.5°フェース角-1.2°
ロフト調整あり弾道調整なし
ヘッド重量約199.4g

※ロフト10.5。当サイト調べ。
※スペックは製品により若干の誤差があります。

Multi Material(多様な素材)の頭文字からとった「M」シリーズは、2016年に初代、2017年に2代目、2018年に3代目が発売され、PGAツアーの使用率も高いヒットモデルです。

ホワイトとカーボンブラックのコントラストが特徴の2代目「M2 2017」は、構えた時に白い方に目が向くのでボールに集中しやすく、前モデルよりも7%大きなフェース面積「ジオコースティック・デザイン」が、やさしさと打音をさらに向上させてます。

やさしく打てる初心者向きのヘッドではありませんが、「M2 2017」は兄弟モデルM1よりもソフトな打感で、スイートエリアも広く曲がりづらい特徴があります。

ソール前方の「スピードポケット」と呼ばれる反発性能が働き、ボール初速の速い低スピンのストレート弾道で飛距離を伸ばしやすく、レベル応じたシャフトがハマると、大きな飛距離が期待できるドライバーです。

スライスの多い初心者の方にはおすすめできませんが、がんばって練習する上昇志向の方で、しっかりボールを叩いて打ちたい方におすすめです。

表示ロフトを基準に±2°の範囲で、12通りのポジション選択が可能になっています。

シャフトラインナップ
純正カスタム:FUBUKI V 60
フレックスS
長さ45.25
シャフト重量64.5g
総重量308g
バランスD2
キックポイント中調子
トルク4.9

「M2 2017」のシャフトは、純正「TM1-217(R/SR/S)」と、カスタム「FUBUKI V 60(S)」がラインナップされ、「FUBUKI V 60(S)」はヘッドの特性と同じような、飛距離特性が高く左に行きにくいシャフトです。

速く振ることよりも、ゆっくりめにしっかり打つイメージがタイミングを合わせやすく、中間部から先端の大きなしなり戻りを利用して、インパクトでひと押し加えるとボール初速が上がり、先端部が硬いのでしっかり叩いても当たり負けしない所が特徴です。

しっかりボールを打てるようになり、左へのミスを少なくしたい初心者の方は「FUBUKI V 60-S」で、つかまりを優先したい方は純正「TM1-217 R/SR/S」と、目的を明確にするとさらにヘッドを活かせます。

テーラーメイド M2 2017
ご紹介のモデルは2017年発売モデルです。

H.S45m/s以上の初心者の方におすすめのヘッド

ヘッドスピード45m/s以上の方は、パワーを活かしやすい総重量とシャフトの硬さに注意して、ドライバーを選びたいところです。純正カスタムシャフトよりも重量を重くしたい時は、特注カスタムに対応したヘッドも多く発売されています。

キャロウェイ GBBエピックスター

製品キャッチコピー
~ドライバーに、禁断の飛距離を~

発売日2016/10ヘッド体積460cc
ロフト9.5/10.5ライ角58°
重心深度38.8mm重心距離39.8mm
重心角27°フェース角-0.7°
ロフト調整なし弾道調整あり
ヘッド重量約191.4g

※ロフト10.5。当サイト調べ。
※スペックは製品により若干の誤差があります。

エネルギーロスを軽減させる、フェース裏側の2本の柱「JAILBREAKテクノロジー」を搭載させた『GBBエピック』は、上級者向けの超低スピン「GBBエピック・サブゼロ」と、中級者向けの『GBBエピック・スター』が発売され、ボール初速の速いぶっ飛びヘッドとして2017年に大ヒットしたモデル。

「GBBエピック・スター」は、ディープフェースの丸型形状でヘッド全体を軽量化させることで振りやすく、響きすぎない打音とややしっかりした弾きの強い打感から、低スピンの高弾道を打ちやすいヘッドです。

重心角が大きいのでヘッドを返しやすく、深重心と低重心化で安定性が高いヘッドですが、ある程度ヘッドスピードの速い方がヘッドの性能を活かしやすく、ヘッドとシャフトは固定式ですがソールにある「ペリメーター・ウェイティング」を動かすと、重心距離の移動ができドローやフェードの弾道調整がます。

おすすめシャフト
カスタム:Tour AD TP-5
ロフト10.5° ※9.5°は受注生産。
フレックスS
長さ45.75
シャフト重量57g
総重量302g
バランスD1
キックポイント中調子
トルク4.4

「GBBエピック・スター」のカスタムシャフトは、グラファイトデザイン「Tour AD TP-5(S)」、フジクラ「Speeder569 EVOLUTION III(S)」、三菱ケミカル「FUBUKI V50(S)」の、50g台シャフトがラインナップされ、ヘッドスピードのある初心者の方におすすめのシャフトが「Tour AD TP-5(S)」

クセのないしなりでスピード感をだしやすく、振りやすさとやさしさもあり、ヘッドスピードやパワーがあるのに、これまでシャフトにこだわった事がない初心者の方も打ちやすいシャフトです。

手元側のしなり感はコックがほどけやすい初心者の方もタイミングを合わせやすく、中間から先端にかけてのスピーディーな動きがつかめれば、低スピンの高弾道を打ちやすいシャフトです。

キャロウェイ GBBエピックスター
ご紹介のモデルは2016年発売モデルです。

タイトリスト 917D2

製品キャッチコピー
~安心感のあるヘッドサイズに、 大きな飛びと高い操作性~

発売日2016/10ヘッド体積460cc
ロフト8.5/9.5/10.5ライ角58.5°
重心深度38.8mm重心距離39.8mm
重心角25.4°フェース角-3.25°
ロフト調整あり弾道調整あり
ヘッド重量約199.4g

※ロフト10.5。当サイト調べ。
※スペックは製品により若干の誤差があります。

2010年「910」、2012年「913」、2014年「915」、2016年「917」と、2年ごとに新製品が発売され、やさしく直進性の高い「D2」と、操作性の高い「D3」は、どちらも多くの契約プロが使用するアスリートヘッドです。

アスリート色が強いブランドですが、新製品ごとにやさしくなり、濃いグレーの大きく見える丸形ヘッド「917 D2」は、鍛造フェース部を拡大したことで、打出しの安定性やミスヒットに強い「アクティブ リコイル チャンネル」がさらに効果をあげ、初心者の方でもヘッドスピード43m/sあれば、充分な飛距離を確保できると思います。

しっかりめの弾き感のある打感と響きすぎない打音から、ボール初速の速い低スピンのフェード系高弾道で飛距離を伸ばしやすく、オープンフェースなのでつかまり系のヘッドではありませんが、ヘッドを返し過ぎて左に引っかけやすい方や、打点が安定しない方が扱いやすいヘッドです。

「917」から新たに搭載されたソールにある「Sure Fit CG」は、付属されるドロー・フェード ウェイト(12g)を入れ替えるだけで重心を変えられ、これまでのロフト角、ライ角調整「Sure Fit Hosel」で細かい弾道調整が可能になっています。

おすすめシャフト
カスタム:Speeder EVOLUTION III
シャフト569661757
フレックスS
長さ45
シャフト重量約59g約66.5g約75.5g
総重量約313g約319g約328g
バランスD3D3.5D4
キックポイント先中調子
トルク4.53.83.0

タイトリストは、さまざまなシャフトメーカーの重量帯が細かく用意され、より自分に合うシャフトを組みやすくなっています。

フジクラ「Speeder EVOLUTION III(S)」は、グリップ下側内部に「MCT」と呼ばれる金属を入れることで手元の安定性を高め、手元側のほどよいしなり感、中間部は余分な動きを抑えた太いしなりから、先端の鋭いしなり戻りと安定した加速感が特徴になり、タイミングよく弾く感覚がつめれば、初心者の方もぶっ飛びを体感しやすいシャフトです。

ヘッドスピードのある初心者の方におすすめのシャフトですが、適度にボールをつかまえ弾道の高さも出しやすいので、917D2と組み合わせた時は、下から上に打つアッパー系のスイングが強いと上方向に飛びやすくなるので、水平に打つイメージのレベルブローで打つと、適正な弾道で飛距離を伸ばしやすくなります。

タイトリスト 917D2
ご紹介のモデルは2016年発売モデルです。

初心者の方が最新モデルで選ぶなら!

テーラーメイド M4

製品キャッチコピー
~テーラーメイドの新テクノロジー「ツイストフェース」&「ハンマーヘッド」を搭載。進化した高い寛容性とさらなる飛距離性能が両立されたM4ドライバー。~

テーラーメイドで行った50万発の試打テストでは、フェースセンターでボールを捉えてる人は全体の50%で、低弾道フックの出やすいハイトゥ(フェースのトゥ側上部)や、高弾道スライスの出やすいローヒール(ヒール側下部)で打つ人が多かったようです。

ミスを少なくするために、フェースのハイトゥ部はフェースを開いてロフトを増やし、ローヒール部はフェースが閉じた形状にロフトを減らす「ツイストフェース」を採用することで、打点が外れても左右の曲がりを少なくしてくれる、夢のフェース構造が最大の特徴です。

発売日2018/02ヘッド体積460cc
ロフト9.5/10.5ライ角58°
重心深度41.2mm重心距離41.6mm
重心角24°フェース角-1.25°
ロフト調整あり弾道調整なし
ヘッド重量約199.4g

※ロフト10.5。当サイト調べ。
※スペックは製品により若干の誤差があります。

前モデル「M2 2017」の後継モデル『M4』は、丸型形状はそのままに、カラーリングがシルバーとブラックに変わり、引き締まった顔つきになっています。ヘッド後方の重量を19g重くすることでやさしさを向上させたアスリートモデル。

構えるとオープン度合いが大きく、打感は「M2 2017」よりも柔らかさと弾き感のバランスがよくなり、H.S40m/s辺りで打つと高弾道のややドローで、H.S45m/sあたりで打つと中弾道の軽いドローがでやすく、「M2 2017」から大きく進化した強い低スピンで伸びのある弾道のヘッドです。

やさしいヘッドではありませんが、「M2 2017」よりもミスヒットに強くなり、アスリートヘッドで打ちやすいモデルを探す、初心者さんにおすすめのヘッドです。

表示ロフトを基準に±2°の範囲で、12通りのポジションから選択が可能になっています。

M4 シャフトラインナップ
FUBUKI TM5
フレックスRSRS
長さ45.75
シャフト重量約56g約57g約59g
総重量約299g約300g約302g
バランスD2
キックポイント先中調子
トルク5.45.35.2

三菱ケミカルと共同開発した純正シャフト「FUBUKI TM5(S)」は、中間部のゆったりとした大きなしなりを利用しながら、しなり戻りもゆったりめなので、フレックスSでも柔らかさを感じやすいシャフトです。

スピーディーな動きをするシャフトではありませんが、タイミングの取りやすいシャフトなので、ヘッドスピード40m/S前後辺りの初心者の方におすすめです。

M4ドライバー カスタムシャフト

Tour AD IZ-6
フレックスS
長さ45.25
シャフト重量63g
総重量約311g
バランスD2
キックポイント中調子
トルク3.2

純正シャフトと比較すると、同じSでもシャフト全体が硬い「Tour AD IZ-6」

手元から中間部にしなり感があり、剛性の高い先端はボールのつかまり過ぎをおさえ、当たり負けしない特性があります。手元のコックが早くほどけてしまう、ヘッドスピード45m/s前後の初心者の方も振りやすいですが、ボールがつかまるシャフトではありません。

Speeder EVOLUTION IV
フレックスS
長さ45.25
シャフト重量67.5g
総重量約313g
バランスD2
キックポイント中調子
トルク3.7

フジクラのEVOLUTIONシリーズから、”叩けるフィーリング”をテーマにした「エボ4」がカスタムシャフトにラインナップされています。

切り返しからは、手元から中間にかけて小さくしなり、インパクトゾーンではシャフトの先端の弾き感とボールを押し込む動きをイメージしながら、タイミングよく強く叩いて打つと、つかまりのよい中弾道を打ちやすいシャフト。クセのない振りやすさは、ヘッドスピードのある初心者の方にもおすすめです。

テーラーメイド M4
ご紹介のモデルは2018年発売モデルです。現在は中古がお求めやすくなっています。

中古ゴルフクラブを選ぶ時の注意点

自分に合うヘッドが大まかに絞れてきたら、新品にするか?中古にするか?も悩みどころです。

よっぽど気にいった商品や、型落ちのお買い得品に出会わなければ、初心者の方はある程度自分に合うドライバーが絞れるまでは、状態の良い中古から選ぶのがおすすめです。

失敗しない中古ドライバー選び
  • とりあえず価格だけで選ばない。
     ・表記に「差し戻し」「シャフトカット」など、改造された中古は避ける。
     ・キズの状態がしっかり明記されている中古を選ぶ。
     ・新品も中古も価格の開きが少なければ新品を選ぶ。
  • とりあえずUS仕様はさけておく。
     ・日本仕様とUS仕様は、ライ角などのスペックが異なる製品が多くあります。
  • オークションの購入はなるべく避ける。
     ・正規品を出品されてる方も多く居らっしゃいますが、ゴルフ用品は「こんな物まで?」と思うほどパチ物が多く出回っています。

今回は、初心者の方がなるべく失敗しないように、『最近の傾向で選ぶドライバーのヘッド選び』をキーワードにご紹介させていただきました。色々な製品を見ながら道具を選ぶ時間もゴルフの楽しさの一つなので、じっくり検討しながら、自分に合うよりよい一本を見つけていただければと思います。

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