恥ずかしくないシャフト選び②アイアンスペック編

前回の「恥ずかしくないシャフト選び①アイアン基礎編」で、何となくアイアンのシャフトタイプを頭に入れたら、次は製品ごとのアイアンシャフトの特徴を暗記する時間です。

ムズカシイことはなしで、明日から使えるざっくりマニアック風な感じでご紹介。

まずは、日本市場におけるアイアンシャフトの2大巨頭です。

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トゥルー・テンパー社

米国で100年以上の歴史をもつシャフトメーカーの老舗トゥルーテンパー社。日本ではトゥルーテンパージャパンが製品を管理し、日本市場ではダイナミック・ゴールド「DG-S200(スチールシャフト)」のシェアが高い「キング・オブ・アイアンシャフト」

日本シャフト社

横浜市金沢区に本社がある日本シャフト社。1959年(昭和34年)に設立された50年以上の歴史をもつ企業。アイアン用軽量スチールシャフト「N.S.PRO 950GH」は3.000万本を超えるヒット商品。 日本シャフト駒ヶ根工場で製造される「Made in Japan」のシャフト。

日本市場では、トゥルー・テンパー社「DG-S200」と、日本シャフト社「N.S.PRO 950GH」が、メーカー標準シャフトとして装着されてる商品が多く、世間のアマチュアゴルファーさんの、スチールシャフト使用率が高いことがうかがえます。

アイアンシャフト選び
DG-S200とN.S.PRO 950GH

シャフトのスペックは、さまざまな数値から確認する方法がありますが、ここでは分かりやすく、ざっくり3つのポイントでご紹介。

カタログなどでスペックを見た場合、同じ5アイアンでも「シャフト重量」が異なっている場合がありますが、製品により「クラブ長さ」が違うので重量が異なる表記になります。

ここでは、5アイアンの長さを「37.75 インチ」とした場合の、参考数値として「DG-S200」と「N.S.PRO 950GH」のスペックをみてみます。

メーカー 製品名 重量(g) フレックス 調子
トゥルー・テンパー社 DG-S200 129 S
日本シャフト社 NS PRO 950GH 98.0 S

※同じ37.75インチでも、商品により数値が異なってきます。
ここがポイント!

重量
「DG-S200」が129gで「N.S.PRO 950GH」が98.0g。
Mサイズのたまご5個分の違いになります。

フレックス
シャフトの硬さ。
どちらもSですが、フレックスの硬さに決まった基準がなく重量も違うので「DG-S200」と「N.S.PRO 950GH」の「フレックス S」の硬さは別物になります。

調子
その日の自分の調子に左右されるかではなく、シャフトのしなりやすいポイントが"手元側"にあるか"真ん中"にあるかの違い。

アイアン用シャフトやウッド系シャフトを選ぶ時、ちょっとした重さやシャフトメーカーによるフレックスの違いは、感覚的に分かりやすいのですぐに掴めてくると思います。


DG-S200とNS PRO 950GHの特徴
DG-S200 NS PRO 950GH
特徴 左に行きにくい ダフリにくい
打ち方 打ち込みたい 払い打ち
弾道 中高弾道 高弾道
飛距離 安定させたい 飛ばしたい

最近は、メーカー標準シャフトもラインナップが多くなり、メーカーさんのおかげで我々形から入るアマゴルファーの方も、より選びやすくなってきています。

標準装備に多いラインナップを見ていきます。

アイアンシャフト選び
標準装備に多いラインナップ

現在、アイアン市場において標準装備で多いスチールシャフトのメーカーは「トゥルー・テンパー社」と「日本シャフト社」でが、「DG-S200」や「N.S.PRO 950GH」以外にもラインナップがあります。

トゥルー・テンパー社
製品名 重量(g) フレックス 調子
DG-S200 129 S
DG-AMT S200 105~129 S
日本シャフト社
製品名 重量(g) フレックス 調子
N.S.PRO 950GH 98.0 S
N.S.PRO
MODUS3 TOUR105
106.5 S
N.S.PRO
MODUS3 TOUR120
114 S 中元
N.S.PRO
MODUS3 SYSTEM3 TOUR125
128.5 S
※5アイアン37.75インチの参考数値。
 商品により数値は異なってきます。


「トゥルー・テンパー社」も「日本シャフト社」も、似たような製品名ですがそれぞれ特徴があり、重量感や振り心地をチェックしながら、スイングに合う「調子(しなりのポイント)」を最重要項目としてチェックしておきます。

とくに、初心者の方は「中調子」の方が優しいと思われ選びがちですが、練習して「ボールをとらえる感覚」や「打ち込む感覚」が分かってくると、先端がやわらかい「中調子」のシャフトで"グニャ"と感じるやわらかさが打ちづらくなったり、弾道が左右に暴れだし「元調子」に替える人も多いので、打ち方に合う「調子」を探っていくのがオススメです。

ここまでのポイント

・「DG-S200」は、やや重めで元調子。
・「NS PRO 950GH」は、やや軽めで中調子。
・ほかにも中元調子などがあり、自分の打ち方にあう「調子」を探る。

我々形から入るアマゴルファーの方は、自分のスイングに合う「調子(しなりのポイント)」を選ぶ事で、スイングの「調子」も上げていきたいところです。

アイアンシャフト選び
シャフトは調子が調子を狂わせる

アイアン用シャフトの調子は「元調子」と「中調子」が多く、「N.S.PRO MODUS3 TOUR120」が「中元調子」になっています。

ヘッドスピードで選ぶよりも「打ち方」や「弾道」で選んでみるのもおすすめです。

トゥルー・テンパー社

DG-S200

DG-S200
DG-S200 元調子
※手元側は元々が硬いので、シャフトのしなりは小さくなります。
DG-S200 振り感
重量感がある粘り系元調子の「DG-S200」

適度な重量感と、シャフト全体がしっかりした剛性の中にも独特の粘り感に、先端で感じるソリッドな打感は正確な方向性をだしやすいシャフト。

トップからの切り返しがゆっくりな方でコックのタメを作り、インパクトではハンドファーストでしっかりとボールを捕えながら、上からつぶすす感覚で打ちたい方におすすめで、吹け上がりを抑えた強い弾道が出やすくなります。

重量と粘り感はタイミングが合わせやすく、一般的な体力の男性でしたらDG-S200で問題ないと思いますが、重量があるのでコックのタメが早めにほどけてしまう方はダフりやすくなるかもしれません。

パワーヒッターの方でやや速い動きが好みでしたら「DG-X100」をカスタムするのも候補のひとつです。

DG-S200 装着アイアン
※ツアープロが使用している「ダイナミックゴールド・ツアーイシュー」や、DG-S300などUS仕様もありますので、製品と国仕様をご確認ください。

【中古】DG-S200 装着アイアン

DG-AMT S200

DG-AMT S200
DG-AMT S200 元調子
DG-AMT S200 振り感
「DG-S200」のフィーリングや特性をそのままに、重量を番手毎にフロー設計(番手が下がるほどに3gずつ重くなる)し、番手毎の最適な弾道を可能にした「DG-AMT S200」

ショート~ロングアイアンまで同じ感覚でショットでき、「DG-S200」より重量が軽くなったことで振り抜きやすくなり、「DG-S200」のフィーリングは好きだけど、ロング/ミドルアイアンが重く感じてた方は相性がよいシャフト。

DG-AMT S200 装着アイアン

【中古】DG-AMT S200 装着アイアン

日本シャフト社

N.S.PRO 950GH-S

N.S.PRO 950GH
N.S.PRO 950GH 先中調子※メーカースペック 中調子
N.S.PRO 950GH 振り感
メーカースペックは中調子ですが、先端のしなりを感じやすい先中調子系の「N.S.PRO 950GH」

軽量スチールシャフトの代名詞とも呼ばれ、カーボンでは軽すぎる方や「DG-S200」では重すぎる方が、候補にあげておきたい「N.S.PRO 950GH」

「DG-S200」は重量とタメを活かし、硬い先端でダウンブローを意識しながらボールをしっかり打ちこむと、吹け上がりを抑えた強い弾道がでやすいのに対し、「N.S.PRO 950GH」は軽量感がシャープに振りやすく、スチールならではのタイミングの取りやすさ、強いダウンブローを意識しなくても、先端の動きがボールをつかまえ高弾道を狙いやすいシャフトです。

手元部はやや硬く感じ、トップからの切り返しが早い方やコックを早めにほどく方と相性がよく、あまりパワー感を求めない方もクセのないしなり戻りと、ほどよい硬さを利用した弾き感で高弾道と飛距離を求めながら、やさしいスチールシャフトを使いたい方におすすめです。

傾向的に、「DG-S200」からやさしくしたい方が、同じ打ち方で「N.S.PRO 950GH」を使用すると、先端がかなり軟らかく感じ弾道がバラける方が多いので、ダウンスイングからは力まずあまり打ちこみすぎない方が良いようです。

NS PRO 950GH 装着アイアン
※やや重めの「1050/1150」や、軽めの「750/850」もあります。

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N.S.PRO MODUS3 TOUR105-S

N.S.PRO MODUS3 TOUR105
N.S.PRO MODUS3 TOUR105 元調子
N.S.PRO MODUS3 TOUR105 振り感
2015年8月発売「MODUS3」シリーズの第4弾「TOUR105」

日本シャフト社の独自技術「肉厚調整加工」により、シャフト各部の肉厚を自在に調整でき、スピン量、距離の安定、方向性を高めたツアープロの使用率も高いシャフト。

100g前半の軽量シャフトですが、「NS PRO 950GH」とは異なる特性になり、適度な粘りと剛性の高い先端でダウンブローにボールをとらえ、押し込むようにしっかり打てる方が、シャフト重量をあえて軽くしながらヘッドスピードを上げ、飛距離を伸ばしやすくするシャフト。

同じ「肉厚調整加工」の流れを組む「MODUS3 SYSTEM3 TOUR125」と比較して、しなり感もほとんど変わらず弾道も吹け上がらなく安定しますが、速く振れることによりスイングが崩れる方はむずかしさを感じ、スイングが崩れずしっかりボールを捕えられる方は、強弾道で直進性と高弾道を求めやすくなっています。

「DG-S200」からスイッチする方は、シャフトをやさしくする感じより、ヘッドスピードを上げながらさらに精度を求めるイメージの方が以降しやすいシャフトで、しっかりと打ちこむ方は「フレックス X」も視野に攻めていきたいところです。

N.S.PRO MODUS3 TOUR105 装着アイアン

N.S.PRO MODUS3 TOUR120-S

N.S.PRO MODUS3 TOUR120
N.S.PRO MODUS3 TOUR120 中元調子
N.S.PRO MODUS3 TOUR120 振り感
2011年3月発売の新カテゴリー「MODUS3」シリーズの初代「TOUR120」

手元はやや硬めの中に動きを感じる打感のよさ、中間のゆったりした動きはシャフトがタメを作り、剛性の高い先端はインパクトでヘッドがブレずにしっかりボールをとらえ、タミングの取りやすさと振り抜きもよい粘り感の強いシャフト。

切り返しでは、ほどよい手元のしなりとゆるやかななしなり戻りがあり、トップであまりタメを作らない方や切り返しがゆっくりな方で「NS PRO 950GH」では軽く「DG-S200」では重い方におすすめです。

「DG-S200」からスイッチする方は、「TOUR120」のしなり戻りはやや遅めになるので、はじめはインパクトでヘッドが遅れてくる感じがありますが、振りにいかずに自然なしなり戻りの感覚がつかめてくるとボールのつかまりがよく、打ち出しから高弾道系で飛距離も伸びやすくなります。

「DG-S200」でしなり感を感じづらかった方は「フレックス S」で、ゆっくりなしなり戻りと自分の力もしっかり使いたい方は「フレックス X」を検討してみるのもよいと思います。

N.S.PRO MODUS3 TOUR120 装着アイアン

N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR125-S

N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR125
N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR125 元調子
N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR125 振り感
「MODUS3」シリーズの第3弾「SYSTEM3 TOUR125」

「熱処理」と独自の「肉厚調整」技術により、スチールシャフトに必要とされる最適なフィーリングと、かつてない絶妙な粘り感はツアープロの使用率も高い重量級シャフト。「TOUR105」は「SYSTEM3 TOUR125」の軽量化を図った兄弟モデル。

スペックでは「TOUR120」よりも手元の重量を上げ剛性を高くし、ゆるやかなシャフトのしなり戻りでつかまりのよい「TOUR120」に対して、「SYSTEM3 TOUR125」は、手元から中間にかけて太くしなやかに動くつながりのよい振り感と粘り、ムダな動きを感じないスムーズな振り抜きの良さは、直進性と方向性に加え飛距離も求めやすい弾道イメージを出しやすいシャフト。

切り返しでは手元のしなりも感じやすく、「DG-S200」からスイッチする方でタメの少ない方や、もう少ししなり感を求めながらやさしくするのでしたら「フレックス S」で、タメを作る方やしっかり打ちこみ振り抜きの良さを求める方は、「DG-200」と「SYSTEM3 TOUR125 フレックス X」では重量的には同じくらいなので、この辺を検討してみるのもよいと思います。

N.S.PRO MODUS3 SYSTEM3 TOUR125 装着アイアン

N.S.PRO MODUS3 TOUR130-S

N.S.PRO MODUS3 TOUR130
N.S.PRO MODUS3 TOUR130 中調子
N.S.PRO MODUS3 TOUR130 振り感
「MODUS3」シリーズ第2弾「SYSTEM3 TOUR130」

「MODUS3」シリーズの中でも、手元から中間の剛性が高くスピン量を抑えながら、先端部のややしなる動きで高弾道を狙える弾き系シャフト。

S.ガルシアのニーズにより開発がすすめられた「SYSTEM3 TOUR130」は、切り返しからダウンスイングにかけてしっかり手首のタメを作りながら、シャープにボールをとらえる方と相性がよく、とくに、吹け上がりを抑えるために硬いシャフトを使用してたパワーヒッターの方で、弾道が上がりづらかった方は、低スピンと高弾道で攻めやすくなる「SYSTEM3 TOUR130」

N.S.PRO MODUS3 TOUR130 装着アイアン

自分の体重とシャフトの重量もチェック

日本仕様のアイアン標準シャフトでは「DG-S200」「N.S.PRO 950」、最近では「MODUS3」になりますが、どれを使用しても「しっくりこない」と言われる人も少なくありません。

「シャフトの重量」や「クラブの総重量」は大事なスペックですが、『自分の体重とマッチしてるか?』を見直してみるのもポイントです。

たとえば、

身長170cm/体重60kg 
身長170cm/体重60kgは、"やや体重が軽い人"です。メーカー標準シャフトから選ぶ時は、この辺のシャフトを使用していると思います。
メーカー 製品名 フレックス 重量(g) 調子
トゥルー・テンパー社 DG-S200 S 129
日本シャフト社 NS PRO
MODUS3 TOUR 120
S 114 中元
どちらを使用しても「しっくりこない人」は体重に対してシャフト重量が重いので、シャフトにスイングを合わせてしまい、気がつかないうちにスイングリズムが狂いやすく、弾道も安定しづらくなります。

そんな時は、いつでも同じタイミングで振れるように、体重とシャフト重量を最適に組むカスタムシャフト。

身長170cm/体重60kg 推奨カスタム
身長170cm/体重60kgの"やや体重が軽い人"は、体重に合う少し軽いシャフトを使用すると、ガラッとスイングや弾道がよい方向へ変わりやすくなります。
メーカー 製品名 フレックス 重量(g) 調子
日本シャフト社 NS PRO
MODUS3 TOUR 105
X 112
nsp-md105
スチールシャフトでしたらDG-S200やMODUS3 TOUR 120(S)から『MODUS3 TOUR 105(X)』のカスタムシャフト。

重量はあまり変わりませんが、全体的なしなりが少なくなり、打ち遅れのリズムを少なくさせながら、ボールに体重が乗りやすくなるので、体重が軽めの人も強い弾道が打ちやすくなります。

三菱レイヨン社 OT Iron 95 S 99
OT-Iron
さらに自分の体重に合うシャフト選びをされるなら「三菱レイヨンOT Iron」アイアン用カーボンシャフトの中でもスチールに近い感覚のシャフトで、ラインナップも豊富です。
身長170cm/体重60kgの"やや体重が軽い人"でHS40m/s前後でしたら「100g弱」のシャフトが一番「しっくりくる」スペックで、ヘッドを装着した「総重量」を見ながら候補にいれておきたいシャフト。

標準体重よりもやや重量のある人はシャフトを重くして、打ち急ぎや手打ちを少なくさせながら「体重を活かした」アイアンショットが打ちやすくなると思います。

体重に合うシャフト選びは、シャフトにスイングを合わせなないことがメリットですが、感覚がわかる経験も必要なので、安めの中古クラブからテストしながら試してみるのがおすすめです。

また、身長の高い方もシャフトを長くしてみるなど、体系に合うシャフトカスタムも主流になりつつあります。

いづれにしても、ゆっくりでも振りきれる重量

我々形から入るアマゴルファーさんは「恥ずかしくないシャフト選び」を目指しながらスコアアップすることが目標です。

性別、年齢問わず自分の中でやや重さを感じながら、ゆっくり振り切れるアイアンシャフトが「恥ずかしくないシャフト選び」の基準。

ココがポイント!

○パワーのある人が重いシャフトをビュンビュン振るのはカッコよい。
○自分に合う重量のシャフトを、ゆっくりでもしっかり振るのはカッコよい。
○自分の体重に合うシャフト選びはカッコよい。

×軽いアイアンをビュンビュン早く振るのはカッコ悪い。

アイアンは様々な番手を使い「狙った距離」を打つクラブ。ムリをして振るよりはいつも同じ感覚で振れるシャフト選びがポイントです。

スチールシャフトチョイスで何が良いのか分からなければ、まずは"基準"となる「DG-S200」を使用してみることをオススメします。

カーボンシャフトも選ぶ基準は同じで、適度な重さとどの調子が自分に合うか?の見極めが大事。

そして、スイングは自分なりに良いのに、いつもアイアンショットが安定しない人は、一度いや二度三度、シャフト重量の見直しをするのが上達への近道かも?しれません。

安定した弾道を求めるなら元調子。それでもよい球が打てなければ自分の調子が悪いと言う事。
今日はそれを覚えて帰りましょう。

トゥルーテンパージャパン
日本シャフト社

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