はずかしくないウエッジの選び方!いまさら聞けないウエッジ選びの基礎知識編

ゴルフギア選び

アマゴルファーさんは、何を基準にウエッジを選べばよいのか?。以前、だれかにウエッジ選びの話を聞いたような聞かない人も、復習をかねて今回もむずかしい話はぬきで、ウエッジという事もふくめザックリとご紹介。

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正解はここにある。

「ウエッジ選び」とネットで検索すると、約10,500,000件。どの情報が正しいのか見極めもむずかしいところです。

「ギアの正解はメーカーとプロにあり」が、当サイトのポリシーです。

正解はここにあります。

使用率NO1タイトリストと売り上げNO1クリーブランド

ウエッジを選ぶうえで、見た目だけがよくても本物のアマゴルファーとはいえません。

今回はウエッジ選びの基準を、ツアー使用率NO1タイトリストと、売り上げNO1クリーブランドをチョイスしました。

タイトリストツアー使用率NO1。
 

Titleist

Photo タイトリスト : 2016:世界ツアー

クリーブランドウエッジ売り上げシェアNO1。
 

DUNLOP GOLFING WORLD

Photo : DUNLOP

この2社は、ウエッジ選びをカンタンに紹介しています。

ステップ1 まずはモデルの選択

タイトリスト

クリーブランド

ストレートタイプかグースネックを決めよう!

ステップ1では、2社とも「モデルの選択を先に決めよう!」と言っています。

タイトリストがわかりやすく説明してるように、ウエッジのモデルは「ストレートタイプ」「グースネックタイプ」に分かれます。

ストレートネック
ストレートネックはシャフトの延長線上に、リーディングエッジが揃っているか、少し前に出ているウエッジ。
グースネック
グースネックはシャフトの延長線上より、リーディングエッジが少し右にあるウエッジ。
 

ウエッジの使用シーンは、フルショットや低く転がすアプローチ、フェースを開いて打つバンカーショットや、スピンを強くしてピタッと止めたりと、フェースの開閉を積極的に行えば、さまざまな弾道を打てるクラブです。

まずは、ネック形状の違いでどんな弾道が打ちやすいかを見てみましょう。

ネック形状打ちたいイメージ
ストレートネック・ネックラインより刃先が出てるモデルが多く、ボールの下にヘッドを入れるイメージで打つ方。
・飛距離よりもボールを高く打つイメージ。
・フェースの開閉を積極的に行い、弾道コントロールをしたい。
グースネック・ネックラインより刃先が出ないモデルが多く、ボールの上からヘッドを入れるイメージで打つ方。
・ボールの高さをおさえ、飛距離を出すイメージ。
・フェースはあまり開閉しないで、直線的な弾道で打ちたい。
打ち方のタイプは、フェースを開いて打つのが得意な方と苦手な方に分かれてきます。

積極的にフェースの開閉をおこない、さまざまな弾道を打ちたい方は「ストレートネック」で、シンプルに打ちしっかり距離をだしながら、直線的に攻めるイメージの方は「グースネック」がおすすめですが、お使いのアイアンとネック形状や”顔”の流れを合わせておくのもポイントです。

ステップ2 PWのロフトからセッテイングを決める

タイトリスト

心地よいフルショットの距離差が、10〜15ヤードになるように、ロフト間隔を4°〜6°にすることを推奨しています。

クリーブランド

ウエッジの番手間の距離を12~16ヤードにするのが基本。PWのロフト角から4°~6°刻みでセッテイングすれば、飛距離コントロールがしやすい。

ピッチは「4°~6°」刻みが推奨

両社とも表現の違いはありますが、PWのロフト角から「4°~6°刻み」を推奨しています。

自分のPWのロフト角とフルショットの飛距離を知っておくことが前提ですが、ざっくり4°変われば約10ヤードの飛距離差が目安です。

例えば46°のPWを使用してる方は、「50°/56°/60°」や「52°/56°」のように、自分のPWの飛距離から計算して、どの番手で何ヤードの距離を埋めたいか?を、ウエッジの投入本数なども想定しながら選んでみましょう。

3本ウエッジ
PWのロフトから4°~5°刻みで、10ヤードづつ距離を埋めるのがシンプルなセッテイングですが、ロブショットなど狙いたい弾道があれば、60°などの投入もアリですし、バンカーが苦手な方は「2本+バンカーお助けウェッジ」のようなセッテイングもゴルフをやさしくしてくれます。
2本ウエッジ
ピッチの間隔が開くので、振り幅や打ち方で距離をコントロールしたい方に向き、同じフィーリングで振れるように、シャフトの重量を重くしてコントロール性を高めてみるのもおすすめです。

PWの角度が分からない人は、GDOギアカタログから調べられます。
※一部、スペックが記載されてないクラブもあります

ステップ3 バウンス角を決める

バウンス効果を知っておく

「バウンス角の役割とは何か?」この辺をタイトリストが分かりやすく説明しています。

ダフリやすい人はバウンスを大きく

step1
ダウンブローに進入してきたヘッド。
step2
インパクト時、ボールに当たる瞬間、同時にソールも地面に接地。
step3
インパクト時に地面に触れたソールが、バウンス効果でヘッドを下に潜らせず、ヘッドが前進。
バウンスが大きいとインパクト時にヘッドが地面にもぐりづらく、柔らかい地面やバンカーではヘッドを前に進ませる効果があるので、バウンスが大きい方がダフリづらいメリットがあります。

バウンスが小さいと薄い芝や硬い地面に向き、フェースを開いて多彩なショットでテクニックを活かすモデルが多いですが、難易度は上がってきます。

タイトリスト
Titleist 4バウンス小さめ
・スイングタイプ
 レベルブロー
 シャロー
・薄い芝、硬い地面に向いている。  
バウンス角大きめ 
・スイングタイプ
 ダウンブロー
・バンカーと柔らかい地面に向いている。
クリーブランド
DUNLOP 5バウンス小さめ
・スイングタイプ
 レベルブロー
・硬めの地面やバンカー
バウンスふつう
・スイングタイプ
 ややダウンブロー
・やや柔らかめの地面やバンカー
バウンス大きめ
・スイングタイプ
 ダウンブロー
・柔らかめの地面やバンカー

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また、ウエッジを使えてるかどうかは、ソールのキズの位置を見れば分かるので、たまに確認しておきましょう。

バウンス角は打ち方とソール幅で決める

両社ともバウンス角は、自分の打ち方で決めることを推奨しています。

ここで言う「打ち方」とはさまざまな要素が含まれ、ダフりづらいからバウンス大きめだけで選ばす、ソール幅との関係も見ておくと、より自分に合うウエッジが選びやすくなります。
バウンスとソール幅もチェック
バウンス
ソール幅
特徴

(約8~10°)
せまい
スクエアに構えてもフェースを開いても、リーディングエッジの浮きが少ない。
入射角度に応じてボールをコントロールしやすく操作性を高められるモデル。

(約10°前後)
ふつう
スクエアに打った時はバウンス効果があり、フェースを開いた時はバウンス効果をやや抑えやすい。
オールラウンドな打ち方に対応しやすいモデル。

(約10°以上)
ふつう
スクエアに打ってもフェースを開いた時も、バウンス効果を発揮しやすい。
ダウンブローで打ちやすく、フェースの開閉度合いでバウンスを調整しやすいモデル。

(約10°以上)
ひろい
フェースを開かなくてもバウンス効果をいちばん発揮しやすい。
重心が低くなるので打点のバラつきをおさえやすいモデル。バンカーが苦手な方におすすめです。

フルショット用のウエッジやバンカーで使いたいウエッジなど、状況や打ち方に応じたバウンスとソール幅の関係は、ウエッジ選びに欠かせないチェックポイントです。

ウエッジ選びのおすすめポイント

ウエッジ選びのおすすめポイント!

ネック形状はどんな弾道を求めたいかで決めてみる。
(アイアンのネック形状と合わせるとバランスがよくなります。)
PWのロフト角から4°~6°刻みで、どの距離を埋めたいか?
バウンス角は打ち方で決め、ソール幅も見ておく。

また、ウエッジ2本でさまざまな距離を打つより、同じ打ち方で3本に増やし、ロフトによる距離の打ち分けをする方がシンプルです。

PWの距離がバラつく方や精度を高めたい人は、PWを抜きウエッジに入れ替えるセッテイングもありますが、スピン量が多くなりすぎて飛距離が出なくなる方も多いので、アイアンをしっかりダウンブローで打てる方におすすめです。

セッテイングの組み方とシャフト

参考までに、タイトリスト契約プロのジョーダン・スピース選手とクリーブランド契約プロ松山英樹選手のセッテイングを見てみます。

ロフト角はもちろんですが、最後に注目するポイントはシャフトです。両者ともフィーリングを崩さない意味でも、アイアンと同じシャフトを入れています。

タイトリスト 4本セッテイングのジョーダン・スピース

2015年ジョーダン・スピース
ウエッジセッティング
9I-41°Titleist
714 AP2
シャフト Project X 6.0
46°-08°Titleist
Vokey SM5 F GRIND
シャフト Project X 6.0
52°-08°Titleist
Vokey SM5 F GRIND
シャフト Project X 6.0
56°-10°Titleist
Vokey SM5 S GRIND
シャフト Project X 6.0
60°-04°Titleist
Vokey SM5 L GRIND
シャフト Project X 6.0
PWの距離をさらにウエッジで精度を高めたい人。
最近のツアープロに多い、PWを抜きウエッジ4本のセッテイング。
PWからウエッジに替えるメリットは、操作性が高く球がバラつきにくいことと、コントロールしやすいので、フェースを開いて高い弾道で攻めたり、スピンもかかりやすく止まりやすいボールを打てることが挙げらます。
コースでPWの距離が残りやすい方は、スピンコントロールをしながら、さまざまな弾道でピンを狙ってみるのも楽しいと思います。
タイトリスト Vokeyシリーズ
※SM5は生産完了。現行品SM7。ソールタイプ各種あり。

クリーブランド 3本セッテイングの松山英樹

2015年松山英樹
ウエッジセッティング
PW-46°SRIXON
Z-945
シャフト DG-S400 Tour Issue
50°-10°Cleveland
588 RTX2.0プレシジョンフォージド
シャフト DG-S400 Tour Issue
56°-12°Cleveland
588 RTX2.0プレシジョンフォージド
シャフト DG-S400 Tour Issue
60°-10°Cleveland
588 RTX2.0プレシジョンフォージド
シャフト DG-S400 Tour Issue
3本ウエッジ。アイアンからのつながりを重視。
PWの距離が安定していて、アイアンからの正確な距離感の流れを出したいタイプの人におすすめ。
Cleveland 588 RTX2.0プレシジョンフォージド
※日本仕様のシャフトはDG-S200、N.S.PRO 950GH(S)

ツアープロのセッテイングでは、バンカー用のウエッジに56°を使用するプロが多く、60°はラフからフェースを開いて高さをだすロブショットや、閉じて20ヤード位の距離を、低めの強いスピンボールで攻めたりと、ウエッジの攻め方のバリエーションが豊富です。

日本の通常営業のゴルフ場では、ロブショットを使用するシーンはほとんどないので、60°辺りのロフトは”要検討”という感じで選んでおく方が無難です。

シャフトも少数ですが、アイアインより軽いシャフトや柔らかいシャフトにすることでヘッドスピードを上げ、よりスピンが掛かりやすい工夫をするプロや、アイアンはカーボンですが、ウエッジはスチールシャフトを使用するプロも居て、自分に合うフィーリングを大事にしている様子がうかがえます。

アマゴルファーさんも、より自分に合うウエッジを見つけていただき、スコアメークのカギにもなるショートゲームを、ザックリではなくしっくりくるウエッジを見つけていただければ、目標スコアにより近づくと思います。

タイトリスト
クリーブランド

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